2021年10月25日
海のベイトにご注意を!
前回のログで
2021/09/13
ベイト教に入信したものの投げられず…でしたが、その後スピニングを封印しベイトのみの猛特訓を繰り返した結果、フルキャスト出来るようになりましたヽ(´ー`)ノ
ベイトをスピニング的にキャストするとティップが「ぶるん!」と逆方向に行くとダメで、この際にティップの先のラインがたるみ、さらにガイド間ラインがたるみ、ラインがキレイに放出されずスプールに大量の糸ふけが出来てバックラするのが動画撮ってわかりました。
私の感覚では脇を開け、肘から先に行って腕を伸ばすように、10~11時方向に向けて射出するとフルキャストでもバックラせず投げられました。
よくスピニングに比べて7~8割くらいの力で指を離すタイミングを早くとか言いますが、私の場合はコレだと全くダメ。
とにかくティップ部の返りを腕や角度で抑え込む事、射出タイミングはスピニングと同様です。
で、ベイト釣行。
最初はバックラを結構やってしまったので、PE1.5号からPE3号に。
でもPE3号にするとすんごい水を拾ってきて、30分も投げてると右手がぐしょぐしょ、リールから水がぼたぼた落ちる。
ラインが強いのでバックラロストは減らせるんですが、飛距離はさすがに落ちる感じ。
23gのジグで70mくらい(友達から借りた7.6ftのロッドの限界でもありそう)。
ベイトのキャスティングに慣れたのでPE1.5号に戻すと、水を拾うのも半減くらいになり飛距離も伸びる。
私の使い方だとPE1.5くらいが良さそう。
それでもラインが拾った水が弾けて右手やリール周辺は濡れます。
ジグはキャスト時にスプールの回転が速く、その分水が弾け飛ぶので避けようがないかも。
釣行後にはメンテナンスをしないとね!
シャワーして拭き取って自然対流型食器乾燥機(50度くらい)で2時間+30時間ほど室内保管した後、ドライブギア側を開けてみると…。
全然乾いてません。
こ、これはシャワーの水がボディ隙間から入っただけだよね!?
いやいや、普通にキャストでごっそり水入ります。
特によろしくない組み合わせは右手キャスト、左ハンドルの場合。
ベイトキャスティングは基本的にキャスト時にリールが横を向きます。
私はツーフィンガーキャストなので抑え気味ですが、それでもキャスト時のGとスプールの回転放出で軸を伝ってごっそり水入ります。
ハンドル側ボディで水が溜まりやすいのは2点あり、1つがメカニカルブレーキノブの中、もう1つが写真のドライブギアの底。
どちらも軸の端っこで、回転動作と合わせて軸を伝って水が溜まります。
前回のログで、スティーズAのマグシールドベアリングが入っているメカニカルブレーキノブの中なんて必要ないだろ!と書いてましたが、申し訳ないです、あれ嘘でした。めちゃくちゃ水溜まる部分なのでマグシールドの効果はあると思います。
ただどちらもハンドル側ボディを開けた程度ではなかなか蒸発しない場所なので、淡水ならまだしも海水の場合は放置したら確実に塩ガミします。
釣行毎にハンドル側ボディ開けるのめんどくさいよ!って方は、写真のドライブギア底にグリス詰め込んだり、釣行後にシャワーしたらメカニカルブレーキノブを外すのが良いでしょう。
それでも頻繁にメンテナンスしないと塩ガミは防げないかなぁ…。
ベイトを海水で使用するなら頻繁にメンテナンスしなきゃならんのか…と判明するも、スティーズAはハンドル側ボディが開けづらい。
というのも、ハンドル1本、ボディ3本がマイナスネジで止まっており、マイナスネジは軸がズレやすいので回しづらい。
このマイナスネジはセンターに溝があるタイプで、ダイワやSLPは特殊工具で軸ズレなく簡単に回せるだろうけど、そんなの持ってないし超ストレス!
私はM2かM3ネジを多用するからたくさんあるが、ここのネジはM2.5。
くそー良いのなんてたぶん持ってないぞ…と思ったら、ちょっと長いけど割と悪くないプラスネジ持ってた。
治具作って卓上フライスを旋盤的に使って長さを整え、さらにタップでネジ山を修正。
ぴったり。
こちらはM2.5のアルミネジ。なべネジしか持ってなかった。
そんなこんなでギアはゴリゴリだけど愛着湧いてきたスティーズAさん。
もっとベイト教の信仰を高めなければ!とスピニングを封印し釣行を続けていると、魔が差してコノシロ泳がせしてたら食った!と思ったのも束の間、あ、これエイが食ってきた…。
しかもボスクラスで正直キツイから引っ張り&巻きのロッドを使わないパワーファイトでゴリゴリ寄せる。
やっぱり口掛かり。
ブッコミハゼとかやっている人は釣れたハゼをエイが食うことが結構あると聞きましたが、中層付近メインで泳がせの魚にも食ってきちゃうんだなぁー。
エイを掛けた直後のキャストでクラッチが戻らずハンドルが巻けない!
な、なんぞ?とハンドルを強めに回すとクラッチが戻ったが、ゴリゴリどころかガリガリ…。
あああああああ、これはギアが欠けたか!?と速攻帰って開けると瀕死のギアの死亡確認!
写真以外の部分も5枚くらい欠けていて、さすがに不快感半端ないのでベイト教は信仰を高める前に終わってしまいました…。
ダイワはギア単品注文出来ず、修理扱いでの交換となるので、たぶんコレを直すのに最低でも8000円くらい(ドライブギア&ピニオンギアセット4700円+工賃3500円くらい?)はかかると思われる。
このスティーズAはその他の部分も結構やばいので、この値段を出すなら…という感じのため、メルカリなどでたまーーに売っているギアを買えるまで封印することに。
そんなことをスティーズAを頂いたT氏と話していたら、ベイト教をそんな簡単に終わらせてたまるかよ!と使っていないジリオンSVを貸していただけることに。
少なくとも使用後半年くらい放置していたようなので、とりあえずフルメンテしますね。ダメな部分はなんとかします。と早速分解。
ゴリゴリ感は少ないけど、外から軽く見るだけでTWSとスプールの間のガイドピンに錆が…。
あとはハンドル側ボディの各ネジの末端が塩ガミしてるのがわかったり、塩ガミから塗装が浮いてる箇所がポツポツと。
中どうなってるのか、すっげー気になる。
ワンウェイクラッチ外周にかなりガッツリと錆が入っていて簡単に抜ける様子はない。
ワンウェイクラッチ自体が圧入気味で入っていると思われるのでコレは放置。
ワンウェイクラッチが効かなくなってどうしようもなくなったら治具なり作って考えましょう。
お、おう…。
ドライブギアは真鍮なので表面がこんな風になりやすいのはわかるんだけど、ギアの歯面もちょっとガリガリになってるところあり。
高い番手のヤスリでホーニングした方が良さそうだけど、これもグリスなどだけで放置。
使って「これはアカンなぁ」となったら処置しましょう。
TWSにも錆が入っていて、スプールとの間のガイドピン含めて、コレはアカン。
ラインが直接当たるところが錆でガリガリなので、錆取り液である程度錆取った後、ヤスリで整えます。
TWSは買い替えても良いかもしれない。って思ったら、加工難しそうなパーツではあるけど、パーツ代5800円はちょっと…。
これパーツ注文で交換するなら中古のジリオンSV買って2個1にした方が(;´∀`)
その他も徹底的にバラしてフルメンテ。
完璧な状態ではないけど、これなら十分使えるでしょう!ってところまで持っていけました。
ベイトはスピニングに比べるとメンテ怠ったらほんとダメです。
うーん、海でのベイトリールは正直なところデメリットが大きすぎますね。
特にメンテナンス。
かなり頻繁にやらないと速攻ダメになるかと思います。
もしベイト始めたい!って方がいましたら、メンテナンス出来るかどうかを最初のハードルにした方が良いかと。
海でのルアーゲームだとスピニングを上回る部分もちょこっとありますが、基本的に「面白い」が最大のメリット。
笑顔でベイトリール薦めて来る人が居たら、ベイト教の手先です。
惑わされるな!
でもベイトは使ってるだけで楽しいぞ!