2016年04月20日
最強のウェーディングスタッフ?
先日、クラウドルアーズのふなさんから新しいタイプのエイガード、その名もアクティブエイガードLiteを頂いた。というのを書きました。
海中に電気を流し、エイやサメが持っているロレンチーニ器官というのを刺激して、エイが逃げるようにするというモノです。
で、実際に2回ほど使用してみました。
運良く(?)大型のエイを発見したので追いかけまわしてみたんですが、このアクティブエイガードのおかげか、はたまた人の気配を察したのか、正直なところ不明なのですが、元気よく逃げまわっておりました(;´∀`)
効果以外での面では、電気分解?それとも錆で溶けた?のか不明ですが、被覆線の中の電線がかなり溶けてなくなります。
使用2回でご覧のとおり数mmなくなってしまいました。
まぁ他のケーブルをハンダ付けして延長し、リーダーのように劣化したら切っていけば良いんですが、ここはちょっとDIYしてみましょう!
というわけで、たぶん多くの人が思いつく、ウェーディングスタッフの先端から電気流せば最強じゃね?って事でチャレンジ!
どういう構造にするか、かなり悩みました。
出来る限りアクティブエイガードLiteの原型を残したまま内蔵型にしよう!と思っていたのですが、強度や加工のめんどくささ、足りない材料が結構あって追加購入が多そう。などの問題から、準内蔵型とし、アクティブエイガード本体は外付けという形にしてみます。
とりあえず邪魔な突起物をヤスリで落として、なるべくスマートな形に。
CNCを使って自作ルアーで使っている厚5mmのポリプロピレンから、こんな形のパーツを削り出し。
同じように見えて、1枚は内径がテーパ形状になっています。
ウェーディングスタッフの主軸となるアルミ丸パイプと、アクティブエイガードを固定するためのパーツです。
ついでにこんなスペーサーも削り出ししました。
外径16mm、内径14mm
外径12mm、内径10mm
のアルミの間のスペーサーとして使用します。
ウェーディングスタッフの主軸となるアルミ丸パイプに、M2のタップを立ててM2皿ネジで固定します。
アクティブエイガードの方は、固定パーツにM3のタップを立てて、M3イモネジ3mmでクランプします。
ウェーディングスタッフ先端付近は、電気を流すための「出口」を作らないといけないため、ちょっと厄介です。
とりあえず先端は円錐状に加工したい。と思っていたわけですが、我が家には旋盤がありません。
CNCでやるには、素材のクランプなどちょっとめんどくさい…。
というわけで、強引に卓上フライスを旋盤っぽい使い方して加工します。
旋盤用の菱型チップは、自作フライカッターを作る時にやっっっっすーいのを買っていたので流用。
うまく行くときりこがしゅるるるるるるるーーーと旋盤っぽい感じで削れて気持ち良いー(゚∀゚)
先端付近はこんな感じ。
アクリル丸棒、アルミ丸棒、ともにφ10mmで、むかーしに格安で買ったのが素材ボックスに残っていたのを使用。
繋ぎ合わせはφ5mmのアルミ丸棒をダイスを使ってM5のネジにし、アクリルの方とエポキシで接着。
先端のアルミにM5のタップを立てて固定しています。
旋盤がないため、こういうパーツを一体型の削り出しで作れないのが残念orz
そしてセンターの穴あけがうまく行かなかったため、固定した後にアルミの方を削って微調整。
おまけにヤスって軽くバフ掛け。
問題がアクティグエイガードの電気の出口。
線を繋いじゃえば良いのに。と思う方もいるかと思いますが、ウェーディングスタッフが海中に入ったら自動で流れるようにしたい。
ということは、内部では繋がっちゃダメ。
これをφ10mmの中に入れる必要がある。
最初は画像下にあるφ3mmのアルミにM2のタップを立てて、そこにM2の皿ネジ(ステンレス)で蓋をし、錆とかにも強い!とあれやこれやとやってみたんですが、どうやってもφ10mmに入らない…。
色々諦めて、アルミリベットに凹凸作って0.8mmの穴を開けて、そこに繋げました。
私がDIYをする上での心情みたいなものなんですが、接着を最小限に抑え、バラす事が可能でメンテナンス出来るようにする。という事があります。
ただ今回はもう色々諦め。
そもそも中空のアルミ丸パイプの中をドライに保ちたい場合、防水性能を完璧にするなら接着するしかない部分が多々有り…。
エ、エポキシは熱加えれば取れるし!(言い訳)
ケーブルはこんな感じでアルミ丸パイプの中に通します。
実際は結構面倒くさい事してます(;´∀`)
ハンダ付けと熱圧縮チューブで繋ぎます。
先端付近。
アルミに付いてる皿ネジはすっぽ抜け防止用。
エポキシ接着されているので問題はないと思うんですが、念のため。
実際のアクティブエイガードからの電気は、リベットアルミ(真ん中付近の平べったい円形のやつ)から発生されます。
手元付近。
実物はガスチューブでも内蔵してるの?って、ものすごいメカニカルな感じです(;^ω^)
ちなみにグリップはダイソーの杖をぶっこ抜いたものです。
本当は黒が良かったんですが、ダイソーの杖が新型への移行時みたいで、この旧タイプがほとんど売り切れてました。
新型はウェーディングスタッフに使用するにはグリップ感が悪かったんで、旧型グリップのが個人的には良かったです。
あと以前は100円だったと思うんだけど、新旧ともに150円になってたなぁ…。
比較画像。
左:旧型自作ウェーディングスタッフ
中央:新型アクティブエイガードLite版ウェーディングスタッフ
右:比較用の旧06モアザンブランジーノ 87LML アーバンサイドカスタム
今回は内部を防水でドライに保ちたかったのもあって、折りたたみではなく、1本もののリジットタイプにしました。
全長1280mmです。
2ピースロッドと同じくらいの長さなので、釣り場に持っていくのもそこまで苦じゃないだろうと。
実際の釣り場では、武士の脇差しのように固定出来そうなので、その辺は実際に使用してみて考えます。
今回の主な素材。
・ダイソーの杖のグリップ
・外径12mm、内径10mmのアルミ丸パイプ
葛西ホームズに2mで300円とクソ安で売っているのでコレが良いです。
・外径16mm、内径12mmのアルミ丸パイプ
ダイソー杖グリップ固定部分が内径15.7mmくらいなので、グリグリと少しずつ削って押し込めます。
・アクリル丸棒φ10mm
・アルミ丸棒φ10mm
など。
アクティブエイガードの販売はこちらから
クラウドルアーズモール
追記
改良型になりました。
2016/06/09