2020年06月25日
アクションカメラYi 4K自作マウンター
アクションカメラのYi 4Kを購入したので自作マウンターを作りました。
今まで釣りでのアクション(ウェアラブル)カメラではPanasonicのHX-A100とHX-A1Hを使っていました。
小型の砲弾型ビデオカメラはウェアラブルカメラとして最適で、未だにTVなどでは使われているのをちょくちょく見かけます。
TVの場合は演者の顔が重要だと思うので、GoProなんかだとどうしてもカメラが邪魔になっちゃうんですよね。
その点、PanasonicのHX-Aシリーズは非常にコンパクトで、演者を見せるのに邪魔しません。
今でもものすごく気に入っているんですが、いかんせんPanasonicが後継機を出してくれず。
おまけにHX-A1Hがご機嫌斜めになってきまして…。
というわけでPanasonicは諦め、チャイナに頼ることに!(;´∀`)
購入したのはYi 4Kというアクションカメラで、2017年発売なのでだいぶ前の機種です。
3月のaliexpressセールで安かったので飛びついたわけですが、新型コロナの影響でなかなか届かず、注文から2ヶ月ちょっと経ってやっと到着。
到着直前、日本アマゾンで最後?の投げ売りセールがあり、aliexpressの本家オフィシャル店から買うより安かった…ぐぬぬ。
アクションカメラをアレコレ調べている方には常識なんですが、アクションカメラの性能を大きく左右するのはイメージセンサーとSoC(CPUその他合わせたシステムチップ)の2つ。
この2つの性能が高ければ、だいたい同じような画質になります。
このYi 4Kは2017年発売と今からすると古いカメラながら、GoPro5とほぼ同じ構成のため(IMX377、Ambarella A9SE75)、1万以下で買えるなら現状でも非常に高いコスパと言えます。
ちょっとうんちく。
この世代から中華アクションカメラの進歩が急激に鈍化します。
GoPro5までは同じイメージセンサーとSoCで高コスパ商品展開が出来たんですが、GoPro6からSoCが独自設計になって一気に進化。
GoPro7黒、GoPro8からのハイパースムーズはものすんごい手ブレ補正で、正直他では無理なレベルになりました。
中華アクションカメラは$200以下でないとあんまり売れない感じがあり、開発が追いつけなくなっちゃったのかも。
※うんちく その2
アマゾンなんかを見ると4K50fpsなどが撮れるとされるアクションカメラが1万円以下で売っています。
これも上記のイメージセンサーとSoCのスペックを見ると、本当に4K50fpsで撮れるのかわかります。
また2.7Kは綺麗だけど1080pのFHDはボケボケだったり…などなど、SoCの性能やプログラムの組み方で全てが綺麗というのは本当にごく一部。
中華アクションカメラを買おうと思っている方は、自分の使いたい画質にあわせて、よーーーーーく調べてから購入するのをオススメします。
私のウェアラブルカメラの使い方は出来る限りお気楽に使いたい。
何もいじらず1発で常に同じ画角でマウント出来て、着脱も楽で、長時間回し続けられることが必須。
大きくしたくないので防水ケースは使わず、雨の日は諦める。
そんな条件を満たすため、マウンターを自作します。
おなじみのFusion360でモデリング。
各パーツを3DプリンターのAdventurer3で印刷。
現地までの移動中にレンズを傷つけないためのレンズキャップも作りました。
大きく分けて2つのパーツ構成になっており、スライド式でカメラを着脱します。
程々のクリアランスを保っており、キツすぎず、緩すぎずで、気持ちよく着脱が可能。
角度調整にはPanasonic HX-Aシリーズ用のクリップマウントのパーツを流用。
カメラとの固定はYi 4K背面にある三脚用ネジ+カメラをいい感じに挟み込む形です。
ネジも3Dプリンターで印刷しています。
なぜこの自作マウンターがカメラ右側に寄っているかというと、カメラの三脚用ネジ穴が右側に寄っている(レンズの真下)というのもあるんですが、もう1つ大きな理由があります。
それがこのバッテリーとmicroSDの取り出しフタにマウンターが干渉しないようにするため。
マウンターをつけた状態でフタがギリギリ開閉出来るように設計しており、バッテリーやmicroSDを取り出すたびに画角調整などしなくてもOK。
スライド式でマウントするため、本体の着脱もすごーーく簡単に出来て、画角も着脱によってズレることはありません。
実際に使用する際は帽子にスライド底面パーツをネジ止めしておき…。
自作マウンターを介してカメラを「シャコッ!」と合体。
んー、やっぱりPanasonic HX-Aシリーズに比べるとごっついです。
私はUSBケーブルで給電しながら使用するので、正直バッテリーを小さくして、カメラを小型化してほしい。
HX-A1Hの形が私には理想形。
そうそう、風切り音対策を忘れていました。
音声はあんまり気にしないけど、それでもちょっとでも風吹くと全く聞こえないというのは困ります。
本体上部の電源の左右にある穴がマイク穴らしく、ここに両面テープを使って吸音スポンジを取り付けました。
これだけで風切り音の「ゴォォォォ!」というのが軽減します。
実はその他にも取り外し可能なパーツを3Dプリンターで印刷して取り付けてみたんですが、思ったほど効果が得られなかったどころか、このパーツ自体に風が当たったときの音がバカになりませんでした。
Panasonic HX-Aシリーズと比べ、このYi4Kは拾う音がクリアで大きい。
無風時はステレオというのもあって、アクションカメラにしては良いと思うんですが、風があるとかなり強烈な「ゴォォォォ!」という風切り音が入ります。
Panasonic HX-Aシリーズはフェイクファーなどの吸音材を取り付けると、風切り音は激減するレベル。
でもこのYi 4Kは軽減レベルにしかなりません。
アクションカメラの音声ってなかなか難しいんでしょうね。
動画を撮ってトリミング編集してみました。夏のシーバスはよく走る pic.twitter.com/52NMBBAzhz
— さ (@DIY_seabass_SA) June 22, 2020
設定がかなり細かく、慣れるまでなかなか難しい。
でもGoPro5と同じようなものなので、生データはさすがに綺麗です(アップしたのは再エンコードが入っているので汚いです)。
私は1080pの画質低で録画していますが、これでもかなりのビットレート。
画質高にすると100Mbpsくらいのビットレートで、microSDを128GB以上にしないとキツイ。
1080pなら画質低でも十分綺麗です。
手ブレ補正もまーまー効きます。
ただどのアクションカメラでも同じですが、日の出日の入り前後の明るさが足りない状況では手ブレ補正が悪い方向に作用します。
背面タッチパネルでのメニュー操作は反応早く、使いやすい。
GoProをかなり強く意識して作ったんだろうなーというのがヒシヒシと感じますし、3年近く前のカメラですが、今でも十分使えると思います。
少なくとも1万以下で買えるなら買いです。
これからのデイゲームはこいつをメインで使い倒します。
3年くらいは持って欲しいなぁー。