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私なりに調べた、マグシールドラインローラーの詳細な仕様を書いてみます。
かなりマニアックな内容なので、構造や性能に興味ある方向けです。
なお13セルテートのマグシールドラインローラーを調べたものなので、これ以降のマグシールドラインローラーは変わっている可能性があります。
むしろ良い感じの設計に変更されている事を願います。




マグシールドラインローラー詳細仕様
マグシールドのマグオイルとは磁性流体オイルの事で、磁力特性を持っているため磁石にくっつくオイルです。
この磁石でオイルを保持出来る事を利用して磁性流体オイルで膜を張り、海水やホコリからガードする。というのがマグシールド。

前回の記事にてマグシールドラインローラーのへっぽこさを書きましたが、13セルテートのマグシールドラインローラーは2つのベアリングそれぞれの外側の片面をマグシールドでガードしています。
そのマグオイルを保持しているのが写真のローターマグカラーAとBです。
大きい方がアームレバー側(ネジ止め側)で、小さい方がベール側です。

それぞれのパーツをよく見るとわかりますが、2つのパーツで構成されています。
分厚いワッシャーみたいな銀色のが磁石で、その外側や下にあるのがホルダーです。




マグシールドラインローラー詳細仕様
写真ではわかりづらいので、Fusion360でモデリングしてみたのがこちらで、アームレバー側のローターマグカラーAです。
金色のがホルダーで、中心付近の色が違うのが磁石です。




マグシールドラインローラー詳細仕様
ここにベアリングがくっつきます。
ベアリング素材は不明ですが、磁石にくっつくので全てがステンレスというわけではないようです。




マグシールドラインローラー詳細仕様
ではどこにマグシールド(マグオイル)があるのかというと、実はホルダーと磁石は水平ではなく、磁石側にわずかな段差があります。
私が測った限りでは0.1mmの段差で、磁石側がホルダーに比べて0.1mm薄いのです。
このわずか0.1mmの段差にマグオイルが張っており、ベアリングの片面をマグシールドするというのがマグシールドラインローラーです。

先程のCAD画像の断面図がこの画像。
 緑:ベアリング
 赤:磁石
 青:ホルダー(ローターマグカラーA)
 黄:マグオイル
ローターマグカラーはラインローラーにくっついておらず、基本的に一緒に回転しません。
ただローターマグカラーのホルダーとベアリングは接しており(磁石の磁力によってベアリングがホルダー側に引っ張られるため)、この磁力抵抗が小さいとは言いづらい。
厳密にはベアリング内径しかホルダーと接触していないため、ベアリングとしては回転が変わらないはずなんですけどね。
磁力でベアリング球に抵抗が掛かってるんじゃないかなぁ?

あとたぶんなんですが、磁石周辺の溝みたいな部分にもマグオイルが詰まっていると思います。
むしろ詰まっていないとダメです。
私のは完全に干からびちゃってましたが…。




マグシールドラインローラー詳細仕様
ベール側のローターマグカラーBの方はさらにピーキーな設計になっています。
ローターマグカラーAの方は磁石外周にホルダーの溝があり、マグオイルが溜め込める構造になっています。
ですがローターマグカラーBの方はそんなものはない…。




マグシールドラインローラー詳細仕様
ここにベアリングがくっつきます。




マグシールドラインローラー詳細仕様
ローターマグカラーBの断面図はこんな感じ。
こちらも溝は0.1mmしかなく、さらに磁石とホルダー外径が全く一緒のため、これでマグオイルがキープ出来るとは到底思えません。
さらにリーリング時の重力はベアリング側にかかるため、ベアリング方向にマグオイルが流れやすい。
ラインローラーの動きによってベアリングも回転するし、細かな振動もある。
ラインローラーの仕様上こちら側に水が入りづらいのでこの程度でも大丈夫。という考えなのかもですが、シャワーなんかは関係がないしなぁ…。

あとよく見るとわかりますが、ローターマグカラーBよりもベアリングの方が0.15mmほど外径が大きく、ベアリングの周囲にはローターカラー(プラスチック製)がありますが、わずかにベアリング外周がむき出しです。
もしかしたらマグオイルの表面張力でこのわずかなむき出し部分をカバー出来るのかもしれませんが…。
サビというのは伝染るので、この仕様なら従来通りゴムキャップの方が良いんじゃないかなー。




以上のように13セルテートのマグシールドラインローラーは非常にピーキーな設計となっています。
というか、無茶でしょ、コレ。特にローターマグカラーBの方。
ただ10セルテート以前のようなゴムキャップを使っていないため、0.1mm単位以下の精度が出せるようになったのは間違いなく、トルクをかけてネジ止めしてもラインローラーが圧されて回転が渋くならないのは良い部分でもあります。
むしろその精度がなければベアリングが動いてマグシールドが速攻で剥がれ落ちるかと。

マグシールドを使ったラインローラーとしては頑張っているのはわかりますが、これを今までのメンテと同じ方法で大丈夫!って言い切るのはいくらなんでも無理がある。
さらに磁力によってローターマグカラーに引っ付いているため、回転が渋いのも気になる。
ダイワさんよー、もうちょいなんとかしてくださいよ。



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Posted by さ at 2019年03月07日│Comments(0)道具その他
 
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マグシールドラインローラー詳細仕様
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