2016年12月29日
アクリル遊び:自作ルアーと自作ルアーケース

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2016年12月31日 23:59締め切りです。
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で、今回の日記。

アクリル製の自作ルアーは作っては数回目の使用で浸水。を繰り返し、釣果は出ているのに使用不能期間が長い(;´Д`)
そこで防水性能を上げる努力をしてみます。
浸水の原因は、大きく分けると3つ。
1.ボディ割れ
2.接着材の選択ミス
3.接着ミスにより隙間から浸水
1はアクリルという素材である以上、ある程度はしょうがない。衝撃に弱いしね。
2はエポキシなどの硬質系接着材を使うと、衝撃などで隙間が出来て、そこから接着が剥がれて浸水してしまう。
これを防ぐために、ちょっと前からアクリルを溶かす事が出来る溶剤系接着材(二塩化メチレン)を使用。
結構良い感じに接着出来るようになった。
で、問題は3の隙間から浸水。
主にアイ(フックやラインを繋ぐ針金)の辺りから浸水してる感じ。
ここは強度を保つためにエポキシにしていたんだけど、どうもコレがダメだった模様。
そこで今回、画像のアセトンを購入。
1Lで送料込み1000円くらいと安い。
アセトンも二塩化メチレン同様、常温でアクリルを溶かす効果があるみたい。
マニキュア落としなんかにも入っている成分なので、知っている方も居るかも。
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まずはボディの接着。
今まではダイソーの注射器を使用していたんだけど、1滴ずつ出すのがムズい。
そこでより精密そうな注射器をハンズで買ってきたんだけど、即効で壊れた(;´Д`)
でもハンズで売っていた針というか、注射器の先端はなかなか良いかも…と、ダイソーの注射器に装着。
ダイソーのデフォルトで付いてきた先端は細めだったけど、ハンズで買ったのは若干太め。
太めのため、液体をコントロールして出しやすい。
ドバアアアアアと出ちゃう事がなくなり、コントロールして二塩化メチレンを流し込めるようになりました。

今回はアイ周辺を接着せずにボディを繋ぎ合わせ、アイの隙間から二塩化メチレンを流し込み。
これでボディ内のアイ周辺を溶接的な接着が出来るので、まずまず問題ない程度に防水処理完成。
次に今回買ったアセトンの出番。
アセトン缶の写真の横に小さな小瓶がありますが、この瓶にはアセトンの他に、アクリルの削り粉や余ったアクリルを砕いたものが一緒に入ってます。
アクリルはアセトンで完全に溶けるため、瓶の中の液体が気化すると、ガチガチに成形されるアクリルが出来るってわけです。
粘度はアセトンの量で調整出来ます。
これをアイの隙間から流し込むと、アセトンの気化と共にアクリルが成形されつつ、アセトンの溶剤効果でボディとの食付きも良いという、ハンダのような役割をしてくれます。
この他にも色々な使用用途があって、市販ルアーのひび割れ補修なんかにも最適な接着材として使えそうです(ABSはアクリルにゴムとか入れて強度を増した樹脂らしく、アクリルが主成分なのでアセトンや二塩化メチレンで溶けます)。
というわけで、お風呂チェックの結果、無事防水確認ヽ(´ー`)ノ
この他にもCNCでの表裏切削でズレが出ないよう色々工夫し、さらに精度が出るようになったとかあるんですが、今回はスルー(;´∀`)

マズメレッドムーンライフジャケット4の左前面ポケット用自作ルアーケースを作り直して、Ver.5となりました。
手前がVer.2、真ん中が今回作ったVer.5、奥がVer.4です。
今回なぜアクリルで作り直すに至ったかと言うと…。
acry-ya.comさんというアクリル屋さんが、アクリル端材を格安で提供しておりまして。
もう終わってしまったんですが、12/22までアクリル端材の薄板が半額セールでした。
アクリルの薄板端材はだいぶ前に別のサイトから買っていたので、まぁ買わなくてもいいかなぁ…と思っていたんですが、半額に釣られてうっかり2セットも購入(;´∀`)
幅320×奥行240×高さ200mmのダンボールに文字通りギッシリ詰まってやってきて、持ち運ぶだけで腰をやりそうなレベルです。
せっかく買ったんだから、何か作ろう。と、満足度85%くらいだったマズメ用ルアーケースを満足度100%にすべく、作り直すに至ったわけです。
ちなみにここ数ヶ月挑んでいた自作アクリルルアーもこちらのアクリル端材の厚板を利用しています。

今回は満足度100%を目指すので、ガチで作り込むことに。
といっても、基本設計自体は満足していたので、CADデータに修正を加えつつ作り直し、CAMで切削パスを作って、CNCで削り出し。
購入したアクリル端材を開けたら、ちょうど良いサイズの2mm厚があったので、アクリルパーツは全部2mm厚です。
真ん中の黒い板だけダイソーの1mm厚PP板。
透明過ぎて、写真じゃちょっと見づらかったか(;´∀`)

Ver.2のネジ止め方式と違い、今回はアクリル用溶剤系接着材を使用して、アクリルの板同士を全て接着しちゃいます。
少しでも接着面積を増やすため、それぞれの板に階段状の段差を作っています。
アクリル用溶剤系接着材の二塩化メチレンは粘度が低く、少しでも隙間があれば流れ込むので、こんな感じにすればかなり強力な接着が出来ます。

出来ましたーヽ(´ー`)ノ
アクリルだけあって透明度が高く、まるで市販品のような完成度(゚∀゚)
まぁ使ってるとすぐに傷と汚れで、この透明度は失われちゃうんですが。

そのままでは小さなルアーを入れると奥まで入って取り出せなくなるので、底上げ用の別パーツを何パターンか作ります。
全部で6本入る設定なので、日によって使うルアーを考えて高さを決めます。

実際に装備するとこんな感じ。
マズメ レッドムーンライフジャケット4に付いてくるデフォルトのルアー交換システムでは、ディープウェーディング時にルアーが取り出しづらかったり、底に落っこちたりしますが、この自作ルアーケースなら心配なし。
さらにデフォルトだとルアー同士が絡まる事が多いので3~4本が限界のところ、この自作ルアーケースでは6本まで入れられ、取り出しも楽です。
今回のVer.5はアクリル製に戻ったので、透明でルアーが見やすくなりました。
満足!ヽ(´ー`)ノ