2017年10月04日
CNCをカッティングマシン化
世の中便利なもので、大きなデカールを作るためにカッティングマシンというものがあります(写真はローランドの3万くらいのです)。
カッティングマシンとは、PC上のIllustratorなどでパスを作って、そのデータに沿ってちっこいデザインナイフみたいな刃でカットするというもの。
普通にプリンターで印刷してデザインナイフで切り抜けば、精度の差こそあれ同じようなものになります。
それを自動で精度高く出来ちゃうのがカッティングマシン。
店頭のガラスに貼るロゴとか、今だと痛車なんかにも使う人も居るのかも。
私も便利だなーとちょっと欲しかったんですが、安くなってきたとは言え結構高かったり、プリンターみたいな大きさなので置き場の問題も。
頻繁に使う機会があるなら買っちゃいますが、そんなに使うとは思えないしなぁーと。
で、CNCのエンドミル(刃)の代わりに、このカッティングマシンの刃をマウント出来るベアリング入りのホルダーを作れば、CNCのカッティングマシン化が可能なのではないかと。
そんなことをアレコレと想像していたんですが、いまいちカッティングマシンのホルダーのシステムが不明。
とりあえず刃だけでも買って設計してみようか。とも考えていたんですが、各社から発売されているカッティングマシンの替え刃、めっちゃ高いんですよ(;´∀`)
そんなことを調べていたら、辿り着くのは中華通販。
いやー、調べてびっくり。
ホルダー+替え刃15枚セットが$5未満ですよ!( ゚д゚ )
私が買った時は送料込みだったけど、今見たら送料別になってますがそれでも安い。
これはホルダーを自作するより安いのでは?と買ってみました。
届いて色々考えた結果、赤枠で囲ったローレット加工されたφ11mm部分をφ7mmに削ればそのままER11コレットの最大径で掴めそうです。
ER11コレットで掴めれば、CNC側は加工なしでカッティングマシン化出来るためお手軽です。
精度を出すには旋盤が必要なので、師匠の工場にお邪魔して削って頂きました。
金色のローレットナットの右側が細くなっていますが、ここをφ7mmに削りました。
ちょっと掴める部分が狭いんですが、問題なくER11コレットで掴めました。
左側のちょこんと出た細いのが実際の刃で、刃自体はホルダー内部の磁石でくっついています。
刃のシャンク径は2mmで、ホルダー内に内径2mmのベアリングも入っているので、刃の部分だけでクルクル回ります。
なので普通にホルダーを掴んでメモ用紙などに押し付けつつ動かすと、刃の部分だけ回って綺麗にカット出来ます。
CNCを$5でカッティングマシン化してみたテストカッティング動画 pic.twitter.com/V4lTcWEPwb
— さ (@DIY_seabass_SA) 2017年10月4日
実際のカッティングテスト動画。
CAMでパスをなぞるNCコードを出力すればOK
パスは終点をちょっと工夫する必要がありますが、結構な精度でカット出来ました。
刃にはオフセットという数値があるんですが、少なくとも私が使う範囲ではあんまり深く考える必要はなさそうです。
さてさて、このままじゃ単なるCNCの改造日記になっちゃうので、釣りブログらしく釣りでどう利用するかです。
今回はシマノルアーにあるエラの銀色シールを
カッティングマシンがあるとクオリティが統一化出来るので、私みたいなへっぽこでも綺麗に作れます。
デジタル万歳ヽ(´ー`)ノ
その他だとルアーを塗装する際のマスキングなどにも使えそうなので、そのうち使ってみたいと思います。
ちょっとの加工と、たった$5ほどでCNCがカッティングマシン化出来ちゃうので、CNC持ってる人は迷わず買うべき。
ものづくりの楽しさが広がる事間違いなし。
私もそのうち、わざとらしいロゴ貼りまくりな何かを作ってみようかなぁー( ´∀`)
Posted by さ at 2017年10月04日│Comments(0)
│自作・DIY