2014年11月05日
自作塗装ブース
釣りとは直接関係がありませんが自作塗装ブースの紹介です!
えー、長いので興味のある方だけどうぞーヽ(´ー`)ノ
かなり以前に自作したものですが、そろそろ自作ルアーをCNCで量産するにあたって、せっかくなので紹介しておこうかと(´∀` )

基本素材はMDF材(厚6mm)と補強用のアルミです。
塗装ブースを自作している方は結構居ますが、たいていは衣装ケースなどを利用した箱の奥に排気ファンを取り付けたタイプです。
私ももっと以前に自作したのはそのタイプでした。
しかし部屋の構造上の問題などから、箱の上部に排気ファンを取り付けたこちらの方のを参考に自作しました。
上部吸い込み型というのが同じなだけで、自分にあった設計で作っているので別物です。

まずは設計です。
いつもは設計などせずに適当に作り始めるのですが、しっかりしたモノを作りたかったので、3Dモデリングで設計してます。
これを行うとどんな感じになるのかが想像しやすく、また、各板のサイズをピッタリ出せるので余分な出費もなくなります。

基本的にダイソーで売っている400mm x 300mm x t6mmのMDF材でなんとか出来るサイズで組んでいます。
これが1枚100円なので、7枚くらいあるとだいたい作れます。とても安いです。
また補強目的と、組み上がった状態から全てバラせるようにするため、L字アングルアルミを使用します。
アルミの各所にM3のタップを立て、MDFとアルミをM3皿ネジで固定します。
アルミ厚2.5mmを使用し、M3皿ネジ8mmで頭が出ないようにします。
接着剤の使用は一切ナシです。
ボール盤やフライス盤がないと、穴開けでずれるので、かなりやっかいな作業です。

とりあえず基本的なところは設計通りに完成。
さて、中を作り込んで行きます。

上部には排気ファンや12v/5AのACアダプタ、スイッチ、ケーブルなどが積み込まれます。
ファンの固定などには、ケース補強用L字アングルアルミの端材を利用します。
ケース上部のファンは1万回転以上のボールベアリング入ったごっつい12cm角の12vファンです。
フル回転だとF1マシンみたいな音がします(´∀`;)
普通のPCファンと比べるとかなりうるさい部類です(´∀`;)
なお、12v/5AのACアダプタは秋葉原のジャンク屋で300円くらいで購入。とても安いです。

ボックス本体上部ファンから出た空気は、ダクトを通って外に排出されます。
ではダクトとボックス本体はどうやって固定するか。
広い部屋なら、常時どーんと塗装ブースを鎮座させておく事も出来ますが、そんなわけにはいかないので、ダクトは取り外し可能である必要があります。
さらになるべく楽に着脱出来、多少動かしても大丈夫なくらいの固定力が欲しい。
というわけで、こんなパーツを削り出します。

ダクトとボックス本体は蝶ネジを使用して手で固定出来るようにします。
上記のパーツは、この蝶ネジを固定するためのナットとなるわけです。
またボックス本体のネジ穴を探すのが簡単なように、ボックス本体最上部には、このダクト接続部分がハマりやすいよう、0.5mmほどの溝掘りを施しています。
これらの加工もフライス盤がないと難しい加工です。

上部吸気ファンの前に貼るフィルタを固定するためのパーツを作ります。
この写真は完成したもので、ボックス本体とはネオジム磁石でガチン!と固定するため、簡単に着脱可能です。
なぜ簡単に着脱可能とするのかと言うと、自作ルアーではセルロールセメントやウレタンにドブ漬けコーティングします。
これの臭いが凄い。
このドブ漬け時はファンの前面にフィルタはいらないので、簡単に着脱式にして、少しでもファンへの負荷を減らす目的です。

上記のフィルタを固定するために製作したパーツです。
2枚のMDF材の間にフィルタを入れ、挟み込むようにします。
この際、ズレを防止するためにそれぞれのMDF材に凹凸を作ります。
フィルタ自体は交換頻度が高いわけではありませんが、交換は必要なため、この2枚はネオジム磁石が付いた足のパーツとネジ止めにてバラせるようにします。
フライスがないと作れません(´∀`;)

衣装ケースの塗装ブースでは、衣装ケースが半透明な場合が多く、部屋の光源だけで案外問題はありません。
MDF材で作る場合、やっぱり暗い。
特に私の場合、塗装ブース以外の使い方もするので、奥の部分も明るさが欲しい。
というわけで、内部にLED照明を入れます。

テープLED2本は直接ボックス本体に貼らず、t2mmのアルミ板に貼り付け、それをネジ止めでボックス本体に固定しています。
徹底的に全てバラせる設計です。
写真のボックス中央付近にあるアルミの支柱は、ハニカム段ボールフィルタ(後述)を固定するためのパーツです。

ボックス本体の方はだいたい出来たので、次は外への排気ダクト側です。
こちらにも12cm角のPC用ファンを取り付けますが、ボックス本体と比べたら低出力でも、PCケース用ファンとしては強めの回転数です。
これを窓枠用エアコンの上の少しのスペースに強引に取り付けます。
かなーりピーキーな固定方法で、これもバラせるようにしてますが、正直なところバラしたくない(´∀`;)
また使わない時はフタをすることが出来ます。
このフタにもネオジム磁石が埋め込まれていて、近づけるだけでガチン!とピッタリ固定されます。

実際の使用はこんな感じでダクトを取り付けます。
ちょうどこの部分に小窓があり簡単に開けられるよう、排気ダクト固定パーツにも小窓を作り、手でちょいちょい。と開けられるようにしてます。

あらかた作り終えたので、塗装を行います。
全部バラせるので、仮組後にバラして塗装出来るのは便利です。
塗装に関しては自己満足の世界なので「こんなもんで良いかなぁ」くらいの重ね塗りです。

前面のハニカム段ボールなフィルタです。
ダイソーで売っているにゃんこの爪研ぎ段ボールを利用します。
100円で2枚入っており、大変コストパフォーマンスが良いんですが、大人気っぽくて入荷してもすぐ売り切れちゃうんですよ(´・ω・`)
ボックス本体内部のアルミ支柱にピッタリはまるサイズですが、倒れ防止に写真左下のようなストッパーを付けています。
さらに内部はあららさん考案の跳ね返り板で、エアブラシの粒子を効率良くボックス本体上部ファンに送ります。
本当はもっと本体の懐が深い方が良いと思うんですが、MDFのサイズや我が家のスペースの問題で、写真右下くらいの角度になってます。
自分の使い方では今のところ問題はなさそうです。

さて完成です。
内部はこんな感じで収納スペースとして利用し、ある程度必要なものを詰め込みます。
紹介はしてませんが、ネオジム磁石で固定しているボックス本体前面のフタや、ダクトホース、削り出しエアブラシスタンド、スイッチ関連などもあったりします。
なおスイッチのケーブル関連も着脱可能で全てバラせる仕組みになっています。

完成後、暫く運用してみると、やっぱり問題点も見えてくる。
私の場合、メインファンの音です。
1万回転のファンともなると、やっぱりうるさい(´∀`;)
エアブラシ塗装以外の事も行うため、若干パワーを落として運用したい事が多々あります。
そんなわけで、12v用の調光器を内部に埋め込み、ファンコントローラーとして使用します。
PC用のファンコントローラーでも良いんですが、5vが必要だったり、熱問題で煙吹いたりするので、比較的簡素なモノを使用します。
Aliexpressの中華通販で$3未満くらいだったかな?(´∀` )
ファン自体がフル回転時に一番音がうるさくないように設計されてますが、回転落とした方がやっぱり静かな事には変わりなく。
本体電源、上部ファン、外部ファン、LED、上部ファンコントローラーとスイッチ多彩です。
ここまで作り込んでおきながら、基本的にプラモデルの塗装はしないので、宝の持ち腐れ感いっぱいです(´∀`;)
またエアコンプレッサーもエアブラシ専用のものではなく、汎用品の静音タイプなタンク型なので、エアの流量が一定というにはほど遠く。
さらにエアブラシ自体も中華の安物なので、ダブルアクションですが、ピンポイントで小さく塗るとか無理です(´Д`;)
私の腕が下手というのは置いておいてくださいorz
自作で結構しっかりしたモノを作ると、満足感高く、DIYならではの達成感と愛着がわきます。
物作りが好きな方は、簡単なモノでも是非是非チャレンジしてみてくださいヽ(´ー`)ノ
えー、長いので興味のある方だけどうぞーヽ(´ー`)ノ
かなり以前に自作したものですが、そろそろ自作ルアーをCNCで量産するにあたって、せっかくなので紹介しておこうかと(´∀` )

基本素材はMDF材(厚6mm)と補強用のアルミです。
塗装ブースを自作している方は結構居ますが、たいていは衣装ケースなどを利用した箱の奥に排気ファンを取り付けたタイプです。
私ももっと以前に自作したのはそのタイプでした。
しかし部屋の構造上の問題などから、箱の上部に排気ファンを取り付けたこちらの方のを参考に自作しました。
上部吸い込み型というのが同じなだけで、自分にあった設計で作っているので別物です。

まずは設計です。
いつもは設計などせずに適当に作り始めるのですが、しっかりしたモノを作りたかったので、3Dモデリングで設計してます。
これを行うとどんな感じになるのかが想像しやすく、また、各板のサイズをピッタリ出せるので余分な出費もなくなります。

基本的にダイソーで売っている400mm x 300mm x t6mmのMDF材でなんとか出来るサイズで組んでいます。
これが1枚100円なので、7枚くらいあるとだいたい作れます。とても安いです。
また補強目的と、組み上がった状態から全てバラせるようにするため、L字アングルアルミを使用します。
アルミの各所にM3のタップを立て、MDFとアルミをM3皿ネジで固定します。
アルミ厚2.5mmを使用し、M3皿ネジ8mmで頭が出ないようにします。
接着剤の使用は一切ナシです。
ボール盤やフライス盤がないと、穴開けでずれるので、かなりやっかいな作業です。

とりあえず基本的なところは設計通りに完成。
さて、中を作り込んで行きます。

上部には排気ファンや12v/5AのACアダプタ、スイッチ、ケーブルなどが積み込まれます。
ファンの固定などには、ケース補強用L字アングルアルミの端材を利用します。
ケース上部のファンは1万回転以上のボールベアリング入ったごっつい12cm角の12vファンです。
フル回転だとF1マシンみたいな音がします(´∀`;)
普通のPCファンと比べるとかなりうるさい部類です(´∀`;)
なお、12v/5AのACアダプタは秋葉原のジャンク屋で300円くらいで購入。とても安いです。

ボックス本体上部ファンから出た空気は、ダクトを通って外に排出されます。
ではダクトとボックス本体はどうやって固定するか。
広い部屋なら、常時どーんと塗装ブースを鎮座させておく事も出来ますが、そんなわけにはいかないので、ダクトは取り外し可能である必要があります。
さらになるべく楽に着脱出来、多少動かしても大丈夫なくらいの固定力が欲しい。
というわけで、こんなパーツを削り出します。

ダクトとボックス本体は蝶ネジを使用して手で固定出来るようにします。
上記のパーツは、この蝶ネジを固定するためのナットとなるわけです。
またボックス本体のネジ穴を探すのが簡単なように、ボックス本体最上部には、このダクト接続部分がハマりやすいよう、0.5mmほどの溝掘りを施しています。
これらの加工もフライス盤がないと難しい加工です。

上部吸気ファンの前に貼るフィルタを固定するためのパーツを作ります。
この写真は完成したもので、ボックス本体とはネオジム磁石でガチン!と固定するため、簡単に着脱可能です。
なぜ簡単に着脱可能とするのかと言うと、自作ルアーではセルロールセメントやウレタンにドブ漬けコーティングします。
これの臭いが凄い。
このドブ漬け時はファンの前面にフィルタはいらないので、簡単に着脱式にして、少しでもファンへの負荷を減らす目的です。

上記のフィルタを固定するために製作したパーツです。
2枚のMDF材の間にフィルタを入れ、挟み込むようにします。
この際、ズレを防止するためにそれぞれのMDF材に凹凸を作ります。
フィルタ自体は交換頻度が高いわけではありませんが、交換は必要なため、この2枚はネオジム磁石が付いた足のパーツとネジ止めにてバラせるようにします。
フライスがないと作れません(´∀`;)

衣装ケースの塗装ブースでは、衣装ケースが半透明な場合が多く、部屋の光源だけで案外問題はありません。
MDF材で作る場合、やっぱり暗い。
特に私の場合、塗装ブース以外の使い方もするので、奥の部分も明るさが欲しい。
というわけで、内部にLED照明を入れます。

テープLED2本は直接ボックス本体に貼らず、t2mmのアルミ板に貼り付け、それをネジ止めでボックス本体に固定しています。
徹底的に全てバラせる設計です。
写真のボックス中央付近にあるアルミの支柱は、ハニカム段ボールフィルタ(後述)を固定するためのパーツです。

ボックス本体の方はだいたい出来たので、次は外への排気ダクト側です。
こちらにも12cm角のPC用ファンを取り付けますが、ボックス本体と比べたら低出力でも、PCケース用ファンとしては強めの回転数です。
これを窓枠用エアコンの上の少しのスペースに強引に取り付けます。
かなーりピーキーな固定方法で、これもバラせるようにしてますが、正直なところバラしたくない(´∀`;)
また使わない時はフタをすることが出来ます。
このフタにもネオジム磁石が埋め込まれていて、近づけるだけでガチン!とピッタリ固定されます。

実際の使用はこんな感じでダクトを取り付けます。
ちょうどこの部分に小窓があり簡単に開けられるよう、排気ダクト固定パーツにも小窓を作り、手でちょいちょい。と開けられるようにしてます。

あらかた作り終えたので、塗装を行います。
全部バラせるので、仮組後にバラして塗装出来るのは便利です。
塗装に関しては自己満足の世界なので「こんなもんで良いかなぁ」くらいの重ね塗りです。

前面のハニカム段ボールなフィルタです。
ダイソーで売っているにゃんこの爪研ぎ段ボールを利用します。
100円で2枚入っており、大変コストパフォーマンスが良いんですが、大人気っぽくて入荷してもすぐ売り切れちゃうんですよ(´・ω・`)
ボックス本体内部のアルミ支柱にピッタリはまるサイズですが、倒れ防止に写真左下のようなストッパーを付けています。
さらに内部はあららさん考案の跳ね返り板で、エアブラシの粒子を効率良くボックス本体上部ファンに送ります。
本当はもっと本体の懐が深い方が良いと思うんですが、MDFのサイズや我が家のスペースの問題で、写真右下くらいの角度になってます。
自分の使い方では今のところ問題はなさそうです。

さて完成です。
内部はこんな感じで収納スペースとして利用し、ある程度必要なものを詰め込みます。
紹介はしてませんが、ネオジム磁石で固定しているボックス本体前面のフタや、ダクトホース、削り出しエアブラシスタンド、スイッチ関連などもあったりします。
なおスイッチのケーブル関連も着脱可能で全てバラせる仕組みになっています。

完成後、暫く運用してみると、やっぱり問題点も見えてくる。
私の場合、メインファンの音です。
1万回転のファンともなると、やっぱりうるさい(´∀`;)
エアブラシ塗装以外の事も行うため、若干パワーを落として運用したい事が多々あります。
そんなわけで、12v用の調光器を内部に埋め込み、ファンコントローラーとして使用します。
PC用のファンコントローラーでも良いんですが、5vが必要だったり、熱問題で煙吹いたりするので、比較的簡素なモノを使用します。
Aliexpressの中華通販で$3未満くらいだったかな?(´∀` )
ファン自体がフル回転時に一番音がうるさくないように設計されてますが、回転落とした方がやっぱり静かな事には変わりなく。
本体電源、上部ファン、外部ファン、LED、上部ファンコントローラーとスイッチ多彩です。
ここまで作り込んでおきながら、基本的にプラモデルの塗装はしないので、宝の持ち腐れ感いっぱいです(´∀`;)
またエアコンプレッサーもエアブラシ専用のものではなく、汎用品の静音タイプなタンク型なので、エアの流量が一定というにはほど遠く。
さらにエアブラシ自体も中華の安物なので、ダブルアクションですが、ピンポイントで小さく塗るとか無理です(´Д`;)
私の腕が下手というのは置いておいてくださいorz
自作で結構しっかりしたモノを作ると、満足感高く、DIYならではの達成感と愛着がわきます。
物作りが好きな方は、簡単なモノでも是非是非チャレンジしてみてくださいヽ(´ー`)ノ
Posted by さ at 2014年11月05日│Comments(0)
│自作・DIY
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。