2023年02月04日
折れたシルベラード ソリッドティップ化2本目

過去ログにあるように、知り合いのT氏から譲って頂いた折れたシルベラード762MLを修理してチニングで使っているんですが、ごんずいさんの折れたシルベラード762MLも修理することに。
2022/10/07:折れたシルベラード修理
2022/10/14:折れたシルベラード ソリッドティップ化
そんなわけで、SABALOに行ってマグナムクラフトのソリッドティップを購入。

私がT氏から譲っていただいたシルベラード762MLは3番ガイドのちょい上で折れていましたが、ごんずいさんのは4番ガイドの付け根で折れており、ここから上をソリッドティップ化すると400mm必要。
ソリッドティップは中身が詰まっているので、チューブラーと比べると先重りや感度が落ちるデメリットがある。
チニングロッドのソリッドティップとしてはちょっと長いイメージで、正直微妙になりそう。

ソリッドティップ化するには、ソリッド側の外径、チューブラー側の内径が一致しないとスカスカで抜けてしまう。
4番ガイドの内径は2.8mmくらいだったので、マグナムクラフトSo.10を購入。
カタログスペックより0.1mmほど太いけど、どうせ好みの径に削るので大きな問題はない。

4番ガイドを引っ剥がして、リューターにダイヤモンドカッター付けてカットし、断面を整え、内径をテーパ気味ヤスる。
ソリッド側もテーパで削っていって、互いの接地面積が少しでも大きくなるように調整。
ソリッド側の一段細くなっていってる部分は元の差し込み部で、径が全く合わないのでカット。

微調整掛けつつ、こんな具合かなーってところまで。

上:今回作るソリッド
中:前回作ったソリッド
下:先端5cmほどカットしてガイド位置整えたチューブラー
7.55ftくらいにしようかなぁーと、ソリッドの径を測ったり、曲げを確認しながら削っていく。
真ん中の3番ガイドから上をソリッド化したやつでも、チューブラーと比べると感度は結構落ちてしまうので、今回のはチニングロッド感はかなり下がってしまう気もする。
ソリッドなのでカットや削ぎ落とし具合は自由に調整可能ではあるが…。

ソリッド部の先端を少しずつカットしながら曲がり具合を確認しつつーと思ったら、マスキングテープ貼るサイドを間違えて、カットした際にティップ先端がささくれのように裂けてしまった!
ぐえぇぇぇ、これはお蔵入りだ…。

とりあえず、ささくれ部がなくなるまで径を削ぎ落として行ってみるか…と加工してチェックしたところ、いわゆるソリッドティップ感が強いベンドカーブになっていく。
ソリッドティップ感をちょっと残しつつ、悪くない曲がりまでちょっとずつカットしていってみると「コレはコレで?」と案が浮かんできた。

加工続けると悪くない感じだったので、ごんずいさんには今回加工したソリッドティップか、前回加工したソリッドティップかと使い比べて選択して頂いて、余った方を私が使おうと言う事で続行。
ソリッドティップ部にコーティングを掛けて、チューブラー側と接着合体。

スレッド巻き巻き。
4番ガイドを引っ剥がしたときの後処理部分があんまりよろしくなく、覆い隠すようにスレッド巻いたらちょっと長くなってしまった。
単色スレッド巻きならだいぶ見られるレベルになりもうした。

エポキシコーティング。
冬場は寒いので硬化待ちが長い。

完成&試投!
全長217cmなので、正確には7.11ftだけど、このあたりはメーカー表記かなり適当なので、シルベラード換算だと7.22ftってところかなぁー。
私もごんずいさんも7.6ft前後のチニングロッドはすでに所有しており、ごんずいさんはシルバーウルフAIR83Mも購入予定。
感度ダウン、先重重り感&ダルさアップの7.6ftソリッドティップで復活させるより、思い切って短くして感度を上げ、トップを扱いやすい仕様に変更の方が特化型として使う場面があるのでは?とこの長さで復活させてみました。
試投してみると、さすがに7.6ft前後のロッドと比べたら飛ばない。
長さが足りなくて、もうちょっと遠心力使いたいのに!が出来ず、ぶん投げる釣り向きではない。
ただ感度や操作性はかなり良く、トップでのドッグウォークなどはロッドの先がないダイレクトな感覚で非常に使いやすい。
トップや近距離を打っていく釣りだと、7.6ftより圧倒的に取り回し含めて良い。

ごんずいさんに以前作ったソリッドティップ化シルベラード7.6ftと、今回作ったソリッドティップ化シルベラード7.2ftで使い比べして頂き、気に入った方をお渡しする試投会。
感度や操作性含め、持ってるロッドから7.2ftが使う機会が多いだろうということで、無事7.2ftを納品。
そして渋い中、入魂。
繋ぎ目などはかなり強度高めセッティングにしましたが、魚掛けて渡す事が出来なかったので、ひとまず強度的な問題も無事クリアということで。
写真はバイト直後の合わせで一番強度掛かってるシーンで、シルベラードって結構曲がるんだなーと。
今回のシルベラード762MLソリッドティップ化は、4番ガイドからの繋ぎということで、当初は先重り感や感度の不安が相当ありました。
製作途中にミスで7.2ft化の方向に舵を切ったわけですが、ソリッド感を少し残しつつ、チニングロッドとしての感度や先重り感を減らすラインを確認しながら調整。
結果として面白い味付けになったのではなかろうかと。
というか、私のソリッドティップ化した7.6ftシルベラードもコレにしたいくらい個人的に好きな感じ。
特化型ロッドとして選択肢が増えるのは釣りの幅が広がって楽しいですよねー。