2018年04月02日
ライ◯ーベイト的な自作ルアー
ジャッカルのライザーベイトをインスパイアし、巻くだけでドッグウォーク的な動きをするルアーを作っておりました。
ライザーベイトが発売したのが去年10月頃だったと思うのですが、半年くらい経った現在、どうも大人気のようで売っておりません。
現在アマゾンではマケプレでプレミア価格となっており…。
なので、手元に
ボディ部65mmとして、Fusion360でモデリング。
この手の上方向に伸びたリップというと、タックルハウス大先生のライジングミノーなどがあります。
浮き上がりが早いという特徴は共通でしょうが、ライザーベイトはその上方向に伸びたリップの先端にラインアイが付いており、リップの先端は水面から飛び出る形になると思われ、残ったリップ+ルアーボディの下顎の辺りで水を捉え、ドッグウォークするのではないかと。
なにぶんよくわからない形状なので、とりあえず作ってテストしてみる必要がある。
サイズや形状的に私の重心移動システムでは結構難しく、固定重心の鉛鋳造用金型もモデリング。
と言っても、金型を作るセオリーな知識は持ちあわせておらず、また我が家のCNCで削れるのはアルミが精一杯のため、完全に素人目線です。
ボディをサクッと削り出し。
リップはよく使ってるマル秘なアルミ板から削り出そうと思ったらサイズが足りず、テストということでダイソー0.3mm厚アルミを2枚重ねあわせたものから削り出し。
合わせるとそれっぽい感じになったぞ。
続いて10mm厚のアルミ板から鉛鋳造用金型を削り出し。
溶かした鉛をセンターの溝に垂らし、一番下で受けて左右の部屋に流れて迫り上がり、鋳造するって寸法よ!
でもコレがよろしくなかった…。
圧入する形で鉛を溶かし入れないと、迫り上がりが弱く、金型を熱してても途中で固まって止まってしまう。
しょうがないから金型を直接熱して金型内部で鉛を溶かし、さらに鉛を追加して行きなんとか形に。
そこそこ重たく、鋳造した鉛だけで11.37g。
内部はこんな形。
ボディ素材はヒノキのため、浮力はそこまではないかな。
何度かセルロースセメントにどぶ漬けし、お風呂スイムテストを行ったところ、予想外にめっちゃ泳いだ!
自分でもびっくりするほど、ブリブリなドッグウォーク。
やだ…なにこれ、すごい。
厳密にはペンシルでのドッグウォークとは違うけど、それでもタダ巻きでこれだけトップをバシャバシャするのは凄い。
こうなったら小型化したのも作るしかないでしょ!と、小さいタイプもモデリングして削り出し。
ボディ部40mmとかなり小さい。
ちっこくて可愛い(*´∀`*)ポワワ
鉛鋳造用金型は、ボディ部65mm版の失敗を踏まえ、各オモリに直接流し込み、下側からセンターを通す形で空気の逃げ道を作った。
量産するのは辛いが鋳造成功。
ついでにリップを大型化したのも作ってみた。
セルロースセメントに何度かどぶ漬けし、お風呂スイムテストへ。
ここで問題発生。
ボディ部65mm版ほど泳がない。
正確には水中ではブリブリ泳ぐが、水面に飛び出るとスーーーーとしてしまう。
リップの角度をアレコレいじってみると泳いだり、泳がなかったり。
ここでわかったのは、ボディ部はなるべく水中に入っていないとダメでヘビーシンキングが好ましい。
ボディが軽い場合のリップの水受けは意外とシビアで、大きければ良いってわけではなく、ちょうど良い感じでドッグウォークする幅と角度がある。
またリップの形状によって、ボディ部の重心の位置で泳ぎが変わるようで、フロント、リア、どちらか片方のフックだけつけると泳いだり。
ボディが軽ければ軽いほど泳ぎが良いという、ルアーのセオリーからは若干外れるタイプの模様。
軽く作るのは難しい。
あれこれ不思議な事もしてみたが、いまいち結果に結びついてる気がしない(;´Д`)
というわけで、ボディサイズはそのままに、内部の鉛をウェイトアップしたモノも作ってみる。
鋳造に難儀しながらもなんとか出来た。
何度かのセルロースセメントどぶ漬け後、お風呂スイムテストを行ってみたところ、予想通りヘビーシンキングくらい沈むのが早くないと浮き上がった時にドッグウォークしてくれない事がわかった。
40mmボディの小型版のウェイトを2g近く重くしたところ、スローに引いても良い感じにドッグウォークする。
色々わかったので、あとは実釣テスト。
果たして波っけある海で泳ぐのか、そして魚は反応してくれるのか!?
良い感じなら、秋の超高活性時向けにもっと大きく重たい、ロングキャスト対応モデルも作ってみようかなー
Posted by さ at 2018年04月02日│Comments(4)
│自作ルアー
この記事へのコメント
鋳造もやっちゃうなんてスゴイ!
Posted by ita at 2018年04月04日 21:22
>itaさん
アルミは結構削れるので、鉛の鋳造は行けますねー
この上を目指そうとすると射出成形になると思うんですが、温度のコントロールや圧力掛けるシステムなど、自作するには私の知識では全く足りません(;´∀`)
アルミは結構削れるので、鉛の鋳造は行けますねー
この上を目指そうとすると射出成形になると思うんですが、温度のコントロールや圧力掛けるシステムなど、自作するには私の知識では全く足りません(;´∀`)
Posted by さ at 2018年04月04日 22:09
ご無沙汰してます。
こちらでもライザーは手に入らず、ハンドメイドしようと考えてたところです。
ナルホド、リップの根本辺りに水圧が掛かるようにしないと上手くドックウォークしないようですね。
コイツのフローティングモデルみたいなのを考えてましたが、どうもこの構造だと無理に思えてきました。
細身で耳や羽根を付けないノイジーっぽい動きのルアーを作りたいと思ってますが、難しそうです・・・。
こちらでもライザーは手に入らず、ハンドメイドしようと考えてたところです。
ナルホド、リップの根本辺りに水圧が掛かるようにしないと上手くドックウォークしないようですね。
コイツのフローティングモデルみたいなのを考えてましたが、どうもこの構造だと無理に思えてきました。
細身で耳や羽根を付けないノイジーっぽい動きのルアーを作りたいと思ってますが、難しそうです・・・。
Posted by togusa at 2018年04月06日 21:22
>togusaさん
フローティングで作ろうとする場合、少なくともこのままの形状では難しいかと思います。
リップなど何らかの工夫を加えれば可能かもしれませんが、ライザーには様々な利点があるので、コンセプトから変わっちゃうかもですね。
フローティングで作ろうとする場合、少なくともこのままの形状では難しいかと思います。
リップなど何らかの工夫を加えれば可能かもしれませんが、ライザーには様々な利点があるので、コンセプトから変わっちゃうかもですね。
Posted by さ at 2018年04月06日 22:21