2020年05月22日
自作ルアー収納棚
自作のルアー収納棚を作りました。
5年ほど前からルアーロストを減らそう。という思いが強くなり、ボトムを攻める事がなくなりました。
その結果、自分のミスでのルアーロストが極端に減り、市販ルアーは年に数本しか買わないものの、自作ルアーを作るため増える一方。
季節どころか日によっても使うルアーがちょこちょこ変わるため、その都度ルアーボックスから取り出すのが結構面倒なんですよね。
特にフック同士が絡まって「あぁー!もうっー!」な事があったりで…。
なわけで、取り出し易いようなルアー収納棚を作ってみることに。
毎度のFusion360で、使っているカラーボックスのサイズに合わせてモデリング。
ルアーのフックを引っ掛けて吊るすタイプです。
素材はかなり悩んだものの、コスパと剛性からダイソー400x300x6のMDF板にしました。
メインとなる板はCNC3020に載っけられないサイズだったのでノコギリでカット。
その他はCNCで削り出し。
400x300の1枚から1組みっちりと削り出し。
ルアーのフックを引っ掛けて吊るす部分には、φ2.5mmの穴をずらーーーと並べて開けています。
電動ドリルでも出来ないわけじゃないけど、こういうのはCNCサマサマ。
このルアーを引っ掛けるパーツは木工用ボンドで仮止めした後、皿ビスで補強。
木工用ボンドだけでも問題なさそうだったけど、万が一を考えて。
CNCにメイン板が載っからないため、ザグリ含めて卓上フライスでの加工となり、地味に精度が必要でちょっと大変。
ルアー棚はスライド式で、ガイドによって板が立っており、板を掴んで引っ張り出す設計。
詰めすぎるとスライドがキツくなるし、隙間があり過ぎるとガタが出る。
ここは削り出し後、板にコピー用紙2枚を挟んで余白をもたせ、現物合わせでビス止め。
7組中3組をそのまま組んで、残り4組のガイド板をCNCで0.1mm単位の薄皮一枚削って調整しつつ組付け。
こういうのが出来るのもCNCの強み。
みっちり、ピッタリで組み上がりました。
こんな感じでスライドさせます。
ついでに動画で。自作ルアー収納棚のスライド動画 pic.twitter.com/iA1si3QwiU
— さ (@DIY_seabass_SA) May 22, 2020
完成。
実際にルアーを収納。
余裕を持たせて9本x2列で1組18本くらいの設計だったけど、私が普段使うルアーだと12~14本x2列で1組25本くらいぶら下げられました。
これが7組あるので、150本を超えるルアーを吊るせます。
といっても、120mmくらいのルアーからぶら下げるのが無理だったんで、1組くらいはビッグベイト用を作っても良いかなー。
簡単にルアーをぶら下げ収納出来るし、ササッと取り出す事が出来るので、かなり便利です。
ノコギリ、電動ドリル、ヤスリがあれば材料費1000円で同じようなものが出来るので、ルアー多すぎて毎回取り出すのが大変!な方は作ってみるとよいぞ。よいぞ。
どっかの家具屋かメーカー、同じようなの作ってくれないかなぁ。
既に商品として出てたりするのかしらん。
2020年05月17日
ダイソー100円鉄板バイブ
最近俺たちのダイソーに新しい釣具が追加されたみたいで行ってきました。
お目当てはコレ!
とうとうダイソー釣具に鉄板バイブが追加されました!
7g、10g、14gの3種類でカラーはシルバーのポリッシュのみ。
私が知る限り、ダイソールアーって10年ほど前にゴールドというか茶色系のちっこいバス系ルアーから始まって、その後ちょっとシーバス寄りのルアーが出て、さらにワーム、ミノーモンスターシリーズ(ミノー)、ジグベイト(メタルジグ)、エギと続き、ジグロック(メタルジグ)、今の新しいバス系という流れだと思います。
メタルジグが出た辺りから「鉄板バイブ出してくれ!」って意見は色んな所で見ましたが、それがとうとう出た感じですね。
早速買ってきました。
スナップ付きのダブルフック仕様です。
フックサイズは
7g、10gが#6
14gが#4
ルアーサイズは
7g 54mm
10g 61.2mm
14g 67.5mm
スナップを外した正確な重さは
7g->7.66gくらい
10g->11.19gくらい
14g->15.08gくらい
です。
有名メーカーでも28gと言いながら21gだったり32gだったりするルアーが結構多いので、結構正確な数値と言って良いのではないかと思います。
泳ぎやレンジなんかは投げていないのでわかりません!
そもそも鉄板バイブどころかバイブ自体、全くと言って良いほど使わないので、あまり良し悪しがわからんです。
でも私なりの変な視点で、この鉄板バイブの考察をば。
まずこのダブルフック、aliexpressでよく売ってるタイプのフックです。
最低ランクより1つ上のフック。
aliexpressだと20pcsで130円前後くらいなので、alibabaからめっちゃくちゃたくさん買えば1本3円切るんではないかと。
なぜトレブル+スプリットリングにしなかったのか。
たぶんコストダウンと設計上の都合だと考えられます。
鉄板バイブを使ったことある方はわかると思いますが、アイ(スプリットリングを繋げる穴)が鉄板に空いているルアーが多いですよね。
このタイプのアイにスプリットリングを繋げようとすると、鉄板の厚みでスプリットリングのサイズが大きくないと付けづらく、さらにスプリットリングが開いちゃったり、ルアーに傷が入ったりします。
これは組み立てを考えるとちょっと面倒くさい。
ダブルフックだと非常に組み立てやすいです。
またトレブルフック+スプリットリングより、最低ランクより1つ上のダブルフックのがコスパ的にメリットがあると思われます。
このダブルフックはマジもんのクソフックではなく、私が普段コスパ重視で使ってるレベルのもの(と思われる)なので、刺さりが!とか錆が!などそこまで気にしない人なら普通に使えます。
さすがにデカいのを強引にファイトすると曲がりますが…。
設計の都合も考えられます。
トレブルフック+スプリットリングにすると、スプリットリングによって可動範囲が広がるためフックがルアーの背中側に回り込む事があります。
ようはエビります。
ダブルフックにすると特にフロントフックの可動範囲が狭まるので、これを回避する事が出来ます。
実際一番小さい7gのフロントフックを#6トレブルフック、#2スプリットリングにするとフックがルアー背中側に回ってエビります。
デフォルトの#6ダブルフックではギリギリエビりません。
コレだけ見てもそれなりに設計していて、適当に作っているわけではありません。
またエビり対策として鉄板部分の体高を広げると、水受け面積が増えるので引き抵抗が増します。
7g、10g、14gと比較的軽めの鉄板バイブであることから、形状からもシャローを引ける鉄板バイブを目指したのではないかと。
100円だからって適当な作りではなく、思いの外良く出来てると思います。
バイブ的なのは今まで2種類ほどしか作った事ないんですが、これと同じレベルのを作ろうと思ったら、設計をそれなりに考えないと作れません。
というか100円でココまでのを売る。ってどのメーカーも出来ないですよ(;´Д`)
これだけ褒めておきながら、まだ1度も投げていないのに鉄板バイブはほぼ投げないので改造しちゃいましょう!(゚∀゚)
といっても安定のブレード化。
しかもブレードはセリアで売ってる4枚100円のクラフトパーツでダイソーとセリアの夢の共演。
フロントはエビり対策でデフォルトの#6ダブルフック、リアは#6トレブル+#2スプリットリングで自作でスイベルをハンダ付してます。
このセッティングでギリギリフック同士は絡みません。
ブレードは届いちゃうので、使ってみて気になるようなら熱収縮チューブなんかでリア側を固定してもいいかもー。
7g、10gあたりはウェーディング時に結構便利なので、ベイトサイズがある程度のサイズなら結構使いそうです。
14gは悩みどころ。
重さもブレードサイズも使い所も悩ましいです。
その他、ダイソー釣具ではナイロンなんかが更新されていました。
一時3号ラインは消えていたと思いますが、また復活した模様。
スモラバ、ワームも追加が。
こうなるとシーバスで使えそうなジグヘッド(7~21gくらい)も期待しちゃいますね。
私ワーム全く使わないんですが!(;´∀`)
メタルジグは青物フィーバーすると一瞬でなくなるので、売ってるうちに買っておくんだぞ!
ルアー以外もちょこちょこ増えているので、ご近所に大きなダイソーがあるなら行ってみる良いですよ!
というか、はよ釣りしたい…。
お目当てはコレ!
とうとうダイソー釣具に鉄板バイブが追加されました!
7g、10g、14gの3種類でカラーはシルバーのポリッシュのみ。
私が知る限り、ダイソールアーって10年ほど前にゴールドというか茶色系のちっこいバス系ルアーから始まって、その後ちょっとシーバス寄りのルアーが出て、さらにワーム、ミノーモンスターシリーズ(ミノー)、ジグベイト(メタルジグ)、エギと続き、ジグロック(メタルジグ)、今の新しいバス系という流れだと思います。
メタルジグが出た辺りから「鉄板バイブ出してくれ!」って意見は色んな所で見ましたが、それがとうとう出た感じですね。
早速買ってきました。
スナップ付きのダブルフック仕様です。
フックサイズは
7g、10gが#6
14gが#4
ルアーサイズは
7g 54mm
10g 61.2mm
14g 67.5mm
スナップを外した正確な重さは
7g->7.66gくらい
10g->11.19gくらい
14g->15.08gくらい
です。
有名メーカーでも28gと言いながら21gだったり32gだったりするルアーが結構多いので、結構正確な数値と言って良いのではないかと思います。
泳ぎやレンジなんかは投げていないのでわかりません!
そもそも鉄板バイブどころかバイブ自体、全くと言って良いほど使わないので、あまり良し悪しがわからんです。
でも私なりの変な視点で、この鉄板バイブの考察をば。
まずこのダブルフック、aliexpressでよく売ってるタイプのフックです。
最低ランクより1つ上のフック。
aliexpressだと20pcsで130円前後くらいなので、alibabaからめっちゃくちゃたくさん買えば1本3円切るんではないかと。
なぜトレブル+スプリットリングにしなかったのか。
たぶんコストダウンと設計上の都合だと考えられます。
鉄板バイブを使ったことある方はわかると思いますが、アイ(スプリットリングを繋げる穴)が鉄板に空いているルアーが多いですよね。
このタイプのアイにスプリットリングを繋げようとすると、鉄板の厚みでスプリットリングのサイズが大きくないと付けづらく、さらにスプリットリングが開いちゃったり、ルアーに傷が入ったりします。
これは組み立てを考えるとちょっと面倒くさい。
ダブルフックだと非常に組み立てやすいです。
またトレブルフック+スプリットリングより、最低ランクより1つ上のダブルフックのがコスパ的にメリットがあると思われます。
このダブルフックはマジもんのクソフックではなく、私が普段コスパ重視で使ってるレベルのもの(と思われる)なので、刺さりが!とか錆が!などそこまで気にしない人なら普通に使えます。
さすがにデカいのを強引にファイトすると曲がりますが…。
設計の都合も考えられます。
トレブルフック+スプリットリングにすると、スプリットリングによって可動範囲が広がるためフックがルアーの背中側に回り込む事があります。
ようはエビります。
ダブルフックにすると特にフロントフックの可動範囲が狭まるので、これを回避する事が出来ます。
実際一番小さい7gのフロントフックを#6トレブルフック、#2スプリットリングにするとフックがルアー背中側に回ってエビります。
デフォルトの#6ダブルフックではギリギリエビりません。
コレだけ見てもそれなりに設計していて、適当に作っているわけではありません。
またエビり対策として鉄板部分の体高を広げると、水受け面積が増えるので引き抵抗が増します。
7g、10g、14gと比較的軽めの鉄板バイブであることから、形状からもシャローを引ける鉄板バイブを目指したのではないかと。
100円だからって適当な作りではなく、思いの外良く出来てると思います。
バイブ的なのは今まで2種類ほどしか作った事ないんですが、これと同じレベルのを作ろうと思ったら、設計をそれなりに考えないと作れません。
というか100円でココまでのを売る。ってどのメーカーも出来ないですよ(;´Д`)
これだけ褒めておきながら、まだ1度も投げていないのに鉄板バイブはほぼ投げないので改造しちゃいましょう!(゚∀゚)
といっても安定のブレード化。
しかもブレードはセリアで売ってる4枚100円のクラフトパーツでダイソーとセリアの夢の共演。
フロントはエビり対策でデフォルトの#6ダブルフック、リアは#6トレブル+#2スプリットリングで自作でスイベルをハンダ付してます。
このセッティングでギリギリフック同士は絡みません。
ブレードは届いちゃうので、使ってみて気になるようなら熱収縮チューブなんかでリア側を固定してもいいかもー。
7g、10gあたりはウェーディング時に結構便利なので、ベイトサイズがある程度のサイズなら結構使いそうです。
14gは悩みどころ。
重さもブレードサイズも使い所も悩ましいです。
その他、ダイソー釣具ではナイロンなんかが更新されていました。
一時3号ラインは消えていたと思いますが、また復活した模様。
スモラバ、ワームも追加が。
こうなるとシーバスで使えそうなジグヘッド(7~21gくらい)も期待しちゃいますね。
私ワーム全く使わないんですが!(;´∀`)
メタルジグは青物フィーバーすると一瞬でなくなるので、売ってるうちに買っておくんだぞ!
ルアー以外もちょこちょこ増えているので、ご近所に大きなダイソーがあるなら行ってみる良いですよ!
というか、はよ釣りしたい…。
2020年05月09日
3Dプリンターで自作ルアー その1
自粛モードで釣りにも行っちゃダメな雰囲気なので、そのうちやろうかなーと思っていた3Dプリンターで自作ルアー作りに挑戦してみました。
使っている3DプリンターのAdventurer3にも慣れてきたことだしね(゚∀゚)
まずはFusion360でモデリング。
今回は今までの組み方から細かいところを変えています。
まず半身でのロフトをやめて、全周での1本物を一気にロフトします。
輪切りスプラインをミラーで反対側にも作ります。
半身を作った後にミラーするより綺麗に繋がります。
この際、私のFusion360のルアーモデリング方法で問題になるのが、側線部分のガイド。
輪切りスプラインの頂点にスナップさせる3Dスプラインは、ミラーすることが出来ません。
スナップさせるだけの3Dスプラインなら、反対側も同様の方法で作れば手動ミラーで作れますが、ベジェコントローラーを弄ると全く同一のスプラインを手動で作るのは極めて困難です。
そこで片側の側線ガイドをベジェコントローラーなどいじって完成させた後、サーフェスのロフトでこの側線ガイドを用いた面を作ります。
この面をミラーして反対側に作り、「3Dジオメトリを投影」でミラー化したスプラインを投影します。
これで側線ガイドの3Dスプラインをミラー出来ました。
次に中空ボディです。
複雑な形になるとボディをプレス/プルやシェルで縮めて中空部分を作る事が出来ないため、今までは手動でなんとかやってきました。
これが一番確実なんですが、やっぱり一発でなんとかしたい。
そもそもなぜプレス/プルやシェルで縮められないかというと、縮めようとした際、特にボディ末端部分の頂点が自己交差してしまうためです。
回避するにはこの「自己交差してしまっているであろう」部分を単純化して、計算しやすくしてやれば良いわけです。
そこでボディ末端部分を直線上に分割して、自己交差が起こりやすい部分を単純化します。
末端を分割してもプレス/プルやシェルに失敗する場合、分割ラインをより広く取るように移動させます。
またボディ全体の流れも綺麗に整えれば、自然と自己交差しづらくなり、この分割ラインが必要ない形状になることもあります。
3Dプリンターでの印刷は「どの方向から印刷するか」が重要です。
特にAdventurer3のようなFDM型3Dプリンターでは印刷面が綺麗な面と荒れる面が出て、これは精度にも直結します。
今回は2枚開きのボディ同士を「ピチッ」とハメコミ出来るレベルにしたいので、ボディ内部の精度を重視します。
この「ピチッ」とハメコミを行うために、ボディ同士が接する部分に凹凸を作ります。
Adventurer3のノズルは0.4mmnなので、これ以下の精度は物理的に厳しいです。
また精度というか公差もあり、例えば10mmの穴に10mmの棒は入りません。
Adventurer3の場合、10mmの穴に入る棒はFusion360で書くなら9.4~9.5mmです。
これらを考慮して、凹凸を作ります。
ボディ外壁に直接凹凸ラインを作ると精度や強度的に厳しそうなので、ボディ外壁からオフセットする形で凹凸ラインを作ります。
これだとボディ外壁から飛び出る形になるので、印刷しやすいように傾斜面を作ります。
傾斜面はサーフェスロフトで繋いでいます。
オモリは3Dプリンターでの自作ルアー作りとか書きながら、CNCを使っちゃいましょう!
3DプリンターのAdventurer3は比較的大きめの公差が出るので、これを考慮してプレス/プルで縮小した形状を金型として削り出します。
アルミから削り出した金型に熱して溶かした鉛を流し込み鋳造します。
アイも一緒に入れてスペースを最大限利用します。
製造の手間がかかるので、市販のルアーではまず見る事がない方式です。
ボディをAdventurer3で印刷しました。
凹凸面が綺麗にハメコミ出来るか…。
1発で「パチッ」とハメコミすることが出来ました。
左側はボディ浮力部分外周が凸で伸びており、右側は凹で凹んでいます。
ここの精度が出ていればパチッとハマってズレなしで接着可能となります。
また接着面積も増えるので防水効果もアップ。
使用している3Dプリンターに慣れて公差を考えられれば、ギリギリの精度でハメコミも可能です。
素材が揃いました。
毎度のこと、アイも自作です。
フィラメントはやっっっっっすーーーいPLAフィラメントを使用しています。
PLAフィラメントはABS用接着剤で溶解接着させる事ができます。
比較的たっぷりめに塗って接着。
精度的に内部面を綺麗に出したかったため、表面はサポート剤など含めてガサガサ。
PLAは切削性が良くないので、ヤスリで表面を整えづらい。
結構がんばってヤスっても、なかなか綺麗になりません。
今回はココまで!
次回はコーティングと実際の使用感など…って釣り出来るような状況ではない感じなので、釣果は無理かもー。
早く普通に戻らないかなぁー
使っている3DプリンターのAdventurer3にも慣れてきたことだしね(゚∀゚)
まずはFusion360でモデリング。
今回は今までの組み方から細かいところを変えています。
まず半身でのロフトをやめて、全周での1本物を一気にロフトします。
輪切りスプラインをミラーで反対側にも作ります。
半身を作った後にミラーするより綺麗に繋がります。
この際、私のFusion360のルアーモデリング方法で問題になるのが、側線部分のガイド。
輪切りスプラインの頂点にスナップさせる3Dスプラインは、ミラーすることが出来ません。
スナップさせるだけの3Dスプラインなら、反対側も同様の方法で作れば手動ミラーで作れますが、ベジェコントローラーを弄ると全く同一のスプラインを手動で作るのは極めて困難です。
そこで片側の側線ガイドをベジェコントローラーなどいじって完成させた後、サーフェスのロフトでこの側線ガイドを用いた面を作ります。
この面をミラーして反対側に作り、「3Dジオメトリを投影」でミラー化したスプラインを投影します。
これで側線ガイドの3Dスプラインをミラー出来ました。
次に中空ボディです。
複雑な形になるとボディをプレス/プルやシェルで縮めて中空部分を作る事が出来ないため、今までは手動でなんとかやってきました。
これが一番確実なんですが、やっぱり一発でなんとかしたい。
そもそもなぜプレス/プルやシェルで縮められないかというと、縮めようとした際、特にボディ末端部分の頂点が自己交差してしまうためです。
回避するにはこの「自己交差してしまっているであろう」部分を単純化して、計算しやすくしてやれば良いわけです。
そこでボディ末端部分を直線上に分割して、自己交差が起こりやすい部分を単純化します。
末端を分割してもプレス/プルやシェルに失敗する場合、分割ラインをより広く取るように移動させます。
またボディ全体の流れも綺麗に整えれば、自然と自己交差しづらくなり、この分割ラインが必要ない形状になることもあります。
3Dプリンターでの印刷は「どの方向から印刷するか」が重要です。
特にAdventurer3のようなFDM型3Dプリンターでは印刷面が綺麗な面と荒れる面が出て、これは精度にも直結します。
今回は2枚開きのボディ同士を「ピチッ」とハメコミ出来るレベルにしたいので、ボディ内部の精度を重視します。
この「ピチッ」とハメコミを行うために、ボディ同士が接する部分に凹凸を作ります。
Adventurer3のノズルは0.4mmnなので、これ以下の精度は物理的に厳しいです。
また精度というか公差もあり、例えば10mmの穴に10mmの棒は入りません。
Adventurer3の場合、10mmの穴に入る棒はFusion360で書くなら9.4~9.5mmです。
これらを考慮して、凹凸を作ります。
ボディ外壁に直接凹凸ラインを作ると精度や強度的に厳しそうなので、ボディ外壁からオフセットする形で凹凸ラインを作ります。
これだとボディ外壁から飛び出る形になるので、印刷しやすいように傾斜面を作ります。
傾斜面はサーフェスロフトで繋いでいます。
オモリは3Dプリンターでの自作ルアー作りとか書きながら、CNCを使っちゃいましょう!
3DプリンターのAdventurer3は比較的大きめの公差が出るので、これを考慮してプレス/プルで縮小した形状を金型として削り出します。
アルミから削り出した金型に熱して溶かした鉛を流し込み鋳造します。
アイも一緒に入れてスペースを最大限利用します。
製造の手間がかかるので、市販のルアーではまず見る事がない方式です。
ボディをAdventurer3で印刷しました。
凹凸面が綺麗にハメコミ出来るか…。
1発で「パチッ」とハメコミすることが出来ました。
左側はボディ浮力部分外周が凸で伸びており、右側は凹で凹んでいます。
ここの精度が出ていればパチッとハマってズレなしで接着可能となります。
また接着面積も増えるので防水効果もアップ。
使用している3Dプリンターに慣れて公差を考えられれば、ギリギリの精度でハメコミも可能です。
素材が揃いました。
毎度のこと、アイも自作です。
フィラメントはやっっっっっすーーーいPLAフィラメントを使用しています。
PLAフィラメントはABS用接着剤で溶解接着させる事ができます。
比較的たっぷりめに塗って接着。
精度的に内部面を綺麗に出したかったため、表面はサポート剤など含めてガサガサ。
PLAは切削性が良くないので、ヤスリで表面を整えづらい。
結構がんばってヤスっても、なかなか綺麗になりません。
今回はココまで!
次回はコーティングと実際の使用感など…って釣り出来るような状況ではない感じなので、釣果は無理かもー。
早く普通に戻らないかなぁー