2018年04月26日
Panasonic HX-A1H自作マウントホルダー
Panasonic HX-A100(ウェアブルカメラ)が瀕死になってから約1年。
2世代後継機のHX-A1Hの投げ売り終了後に壊れてしまったため、もうアクションカメラはいいかな…という気持ちが強くなっていたんですが、先日友人から「ヤマダで色々投げ売りしててHX-A1Hが9980円だよー」との情報を入手。
悩んだ末、買っちゃった/(^o^)\
しかしHX-A1Hの私的運用計画にはいくつかの問題があった。
1.microSD問題
HX-AシリーズはPCとUSB接続すると、カードリーダーとしてmircoSDの情報を読み込めるが、なんとリードオンリー。
消去やフォーマットが出来ない。
スマホのパナ公式アプリからならコピーや消去など可能だが、WiFi経由だとコピーがかなり遅い。
どうせ動画編集もするし、microSDを取り外してPCと繋ぎたい。
HX-A1HのmicroSDは本体背面にあり、microSDの抜き差しにはキャップを外す必要がある。
しかしこのキャップがHX-A1Hのマウントホルダー固定先となっており、これが固く、外すと動画撮影の水平が崩れる。
ということはHX-A1HでmicroSDを外す=マウントホルダーも着脱=パナ公式アプリを起動してWiFi接続で繋いで水平出し調整も必須。
やだ、超絶めんどくさい…。
2.電源&USB問題
HX-A1Hはレンズ&本体が砲弾型の軽量小型となっているため、バッテリーが小さく持ちが悪い。
私の使い方では外部バッテリーとUSB接続し、給電使用が必須。
幸い、本体背面キャップは防水密封型と穴開き型の2種類付属しており、穴開き型を利用すればUSBを接続出来る。
ただ防水性は失われ、さらにUSBのmicro Bコネクタが結構飛び出るため、引っ掛けたら壊しそう。
私が使いやすい形で運用するには、本体背面キャップを頻繁に取り外したいため、ココに固定するオフィシャルクリップマウントは使えない。
だがクリップマウントは使い勝手が良いので、これをうまく利用してなんとかしたい。
無いものは作るしかないよね!
毎度おなじみFusion360でHX-A1H用自作マウントホルダーをモデリング。
毎度おなじみ、どのご家庭にも一家に一台はあるCNCでアクリルから削り出し。
使うのはこのオフィシャルクリップマウントのー
外したクリップ部分。
このファンネル型のビーム出そうな突起部分にピッタリあえば固定出来る。
ノギスで測ってアバウトな数値を出した後は、トライ&エラーで捨て板を削りまくってピッタリな数値を出して切削。
現物合わせはDIYの基本です。
うむ、ガッチリと固定出来た。
調整幅を上げるため、3箇所に同じ穴を開けています。
HX-A1Hの背面キャップを利用しない、マウントホルダーがひとまず出来た。
外側はバフで透明度を上げたけど、内側にはゴム貼りの接着性を上げるためバフなし。
ゴムは接着剤を選ぶため、透明なアクリルだと逆側から見るとみすぼらしいなぁー。
次にこの自作マウントホルダーをどこに固定して撮影するか。
HX-A100は帽子のツバにクリップで固定していたのだけれど、HX-A1Hはレンズ&本体が一体型となり、HX-A100のレンズ部分だけと比べると若干重たい。
さらにこの時点で自作マウンターが10gくらいあるため、帽子ツバに固定出来ないわけではないけど、私的にはちょびっと重量が気になるかなぁー。
あと夏場は麦わら帽子で日焼け防止をしたいため、普通のキャップ帽子はあまり使いたくない。
というわけで、その辺に転がっていたプラ板とL字アルミを適当に組み合わせ、フローティングベストで良い感じのところを探した結果、左肩のショルダーベルトバッグの上にすることに。
私は右投げ左巻きのため、右肩にマウントするとブレが気になるかもというのと(HX-A1Hは手ブレ補正なし)、魚かけてのファイト中、右腕を引いた時にロッドとリールが画面いっぱいになっちゃう気がして、少しでも広い視野を確保するような画角となると左肩かなーと。
完全な肩ではなくショルダーベルトバッグの上にしたのは、肩だとアクションカメラは超広角なため自分の顔が写り込んだり、ショルダーベルトバッグが邪魔で手元を写す角度にしようとすると、目線の位置くらいまで高くしないと難しい。
高いと右肩はキャストの邪魔、左肩だとタモを背中から取り出すときに引っ掛ける。
マウントステーはプラスチックだと剛性が気になるので、アルミで作る事に。
そのままではちょっと重量が気になるので、Fusion360で適当に肉抜きモデリング。
Fusion360は色々な数値設定に演算子や関数が使えるため、1つの寸法を計算式で引用すると、大元の寸法を変更するだけでズバーーーと自動的に全てのスケッチに変更を掛ける事も出来る。
この六角の肉抜きは1つの寸法データを変更するだけで、自動的に全て同じサイズ比で拡大縮小されます。
この程度なら中学レベルの数学知識で出来るので、おっさんでも遠い昔の記憶を紐解けば出来ます。
学生や個人使用なら無料なので、3DCADや3Dモデリングに興味ある方は、まずはyoutubeなんかで動画見てみると良いかもー。
素材ボックスに転がってたアルミから、毎度おなじみ、どのご家庭にも一家に一台はあるCNCで削り出し。
L字にしたいので曲げ加工。
ベンダーや板金装備なんて持ってないので気合で。
ズレ防止に毎回同じ位置でHX-A1Hをクリップ出来るような加工を施し、フローティングベストのショルダーベルトのこの位置に固定。
ショルダーベルトとはマジックテープで固定しているため、このステーごと取りはずし可能です。
うむ。悪くないのでは。
次にHX-A1Hの背面キャップの加工。
防水性をある程度確保しつつ、USB給電接続し、USBケーブルを引っ掛けても端子に負荷がかからないようある程度負荷を分散出来る形状にすべく、Fusion360でモデリング。
3DプリンターかNC旋盤があれば、もっとスマートで完璧なモノが出来そうですが、残念ながら我が家にはどちらもない。
CNCで作れる形状で仕上げます。
USBコネクタに合わせたファンネル型。
現物合わせで微調整しつつ、うむ、ピッタリ。
USB端子をエポキシで密着させ、若干バフで磨いたものの、内部はバフが入り切らないため曇ってみすぼらしい…。
塗装しなきゃアカンか。
ねじ込み式ではなく、突っ込む形なので防水性能は低め。
本体に付属していた予備用Oリングが使えそうなので、少しでも防水性を上げるため入れてみた。
くたーーーっとしてる角度に見えますが、実際に着ると問題ない角度になります。
現地まで運ぶ際、レンズに傷をつけないためのレンズキャップも作り、ついでにあまりにもみすぼらしかったので塗装も。
レンズキャップは視認性重視で落としたときにも目立つ派手な蛍光ピンクで。
使用する際には外しちゃうので。
さて、あとは実際に使ってみてかなー。
ほんとはL字USBケーブルも注文してるので、それが届いたらまたキャップ作り直しの予定なんですが…。
Posted by さ at 2018年04月26日│Comments(0)
│自作・DIY