自走式ルアー回収機すなどりくんはタミヤ水中モーターの単3電池タイプを使用していますが、すなどりくんが推奨する電池はリチウムイオン14500です。
ほぼ単3電池と同じサイズで単3電池が1.5vの電圧に対し、リチウムイオン14500は3.7~4.2vの電圧と倍以上です。
そのため配線にかなりの負荷がかかり、接触不良や熱によるプラスチックの変形を起こしやすくなっていますが、それを上回るメリットがあると考えて推奨しています。
実際にどれくらいの差があるのか、お風呂にて動画で撮ってみました。
モーターは双方パワーダッシュモーターを使用しています。
動画で見比べると倍くらいの速度がありますね。
お風呂では短距離のため倍くらいの速度差で収まっていますが、距離があると3倍くらい速度差があると思います。
速度差は早くルアーに到達出来るだけではありません。
水の流れがあるところでは単3電池だと推進力不足で進むことが出来ないのに対し、リチウムイオン14500だと問題なく進むことが出来るなどの違いがあります。
また動画でもちょこっと映っていますが、単3電池で速度が遅いため「すなどりくん」先端のキャプチャーフックがスナップの奥深くに突っ込む事が出来ず、なかなかフッキングに至りません。
対してリチウムイオン14500ではキャプチャーフックの中にスナップが完全に入り込むため、フッキング率が大幅に上昇します。
そのためトゥイッチを掛ける程度、回収用ラインをほんの少しだけちょこちょこと引っ張るだけで簡単にフッキングします。
デメリットは上記の通り、過負荷による故障や損傷を起こしやすい事。
元々単3電池1本用に作られているタミヤ水中モーターを間借り使用しているので、トルクの関係上どうしようもありません。
またリチウムイオン14500と充電器の入手性と価格が高いというのも大きなデメリットの一つかと思います。
キット版を組むのは大きな問題ではないと思いますが、このリチウムイオン14500の価格で二の足を踏んでいる方も多いのではないかと…。