すなどりくん補佐アイテム

2021年03月21日 10:47


前回のログを持って自走式自作ルアー回収機 すなどりくん4.1は完成したわけですが、これを運用する上で補佐的なアイテムをいくつか作る必要がありまして。

 2021/03/16

今回はその補佐アイテムたちの製作ログです。





まず前回の水中キャプチャーテスト映像。
今まで水中映像を撮る場合、小型三脚に防水デジカメをセットして予めお風呂の中に沈めておき、そこに映るように「適当に」ターゲットを置いていました。
これが結構難しい。
アクションカメラならWiFi通信でスマホにて画角チェックが出来るけど、残念ながら防水性の高いアクションカメラ(防水ケース)は持ち合わせておらず…。





そこで今回はこんな治具を作りました。





VP16規格という塩ビパイプに3Dプリンターでルアー固定マウンターを作り、1.2mmステンレス線を突っ込む形でルアーを固定しています。
結構ギチギチに作ったため、最後までしっかり突っ込むと相当強い力で引っ張らないと外れない仕組みです。

VP16末端にも3Dプリンターで作ったマウンターと、ゴム足を接続するためのアダプターを入れています。





そこからアルミのコの字アングルを伸ばし、ゴム足+3Dプリンターで作ったアダプター+ミニ三脚の雲台を使ってコンデジを固定しています。
コの字アングルは250mmほどあるため、ルアーとすなどりくんが画角に収まる程度の距離を確保。
たかだか1分ほどのシーンだけど、結構面倒な事やってました。





市販のルアー回収機もですが、ルアー回収機本体だけでなく、回収ラインを巻きつけるリールも必要です。
これはどこまでも手を抜くことが可能なんですが、今回はちょっとこだわってみました。

水道パイプなどに使うシールテープのスプールがお手頃サイズなのでコレを使います。
毎度のFusion360でモデリング。





ハンドルノブをCNCで削り出します。





ハンドルノブの軸はアルミで作ります。
旋盤は持っていないので、卓上フライス盤を旋盤的に使って軸を削って行きます。
ベアリングなし構造。





軸側がカラー側より0.1mmほど長くなるよう作ります。
軸側のが短いとネジ止めした際、ハンドルノブが回らなくなってしまうので。
この辺今どきの市販品はほとんどガタがなく、自分で作るとすごいなーって実感しますよ。





シールテープのスプールを支えるパーツを3Dプリンターで出力。
すなどりくんを作った経験から公差も把握出来たので、現物合わせのパーツも1発で綺麗に行けるようになりました。





ラインのガイドはアルミ板からCNCで削り出し。
こんなのまで作っちゃう必要がどこに!?とならないでもないわけですが…い、勢いで!





LEDライトやアクションカメラなどで使っている、私オリジナルのマウンターを3Dプリンターで出力し、フローティングベストのショルダーベルトに縫い付け。





ここに作ったリールを固定します。

すなどりくんを現地で使う上で地味に「ちょっと引っかかるなー」というのが、20m近く先の根掛りも回収出来てしまうため、回収直後のラインスラックの長さ問題。
ロッド側のリールを巻くとすなどりくん側のケブラーラインが未回収となり、牡蠣の瀬などに引っかかる可能性がある。
すなどりくん側のラインを手繰り寄せると、PEライン本線がすなどりくんに巻き付いちゃったり、ぐちゃぐちゃになってしまったり…。
これを解決するには両方同時に巻き取る必要があるわけですが、手は2本しかないので、どちらのリールも固定する必要があります。
すなどりくん4.1ではこのリールシステムで解決しよう。という魂胆です。
さすがに電動でライン回収までは大きさとかの関係でなし。

ハンドルノブなんかはちょっとやりすぎた感があります。





おまけでスタンチューブ構造のグリスはデュラグリスを使用しているわけですが、ダイソーのスポイトをちょっと改造して入れています。
細かいところに適量出せるので結構便利。
チューブタイプのデュラグリスなら、先端から吸い取る形で簡単に補充可能なので捗ります。


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