赤外線ライト自作マウンタ5 10W 730~940nm

2019年03月09日 16:51

何度も記事として書いているPanasonicウェアラブルカメラHX-A1Hの赤外線モードを使用したナイトゲーム撮影の赤外線ライト。
aliexpressを見ていたら、10Wタイプの赤外線LEDのチップ単体があり、そんな高くない値段だったので買ってみたのがだいぶ前の事。
重い腰を上げてそろそろ作るかー!とやっつけてみました。





毎度のFusion360でマウンタをモデリングからのCNC削り出し自作。





サクッと削り出しました(実際はかなり大変でした)。

今回使用したLEDチップは730nmという波長の赤外線LEDチップ。
人間の目だと940nmくらいの赤外線ライトは全く認識出来ませんが、850nmあたりはLEDチップが赤く光ってるのが見えます。
730nmともなると拡散される光まで認識出来ます。
魚の目は660nmくらいから見えるみたいですが、730nmは見えないのが多いらしい。

で、10Wタイプの730nmLEDチップですが、入力電圧が6-7vタイプがあったので、これならUSBバッテリーから直接繋いで光るんじゃ?とドライバ基盤なしで直で繋いでいます。





10Wタイプともなると熱を結構持つだろう。と排熱はオーバースペックレベルでやることに。
ボディはアルミからの削り出し、さらにヒートシンクを別で購入して、熱伝導率の高いグリスも使っています。





完成。
入力電圧が6-7vなのでUSB5vだとちょっと低いけど、まぁ問題はないでしょ!と実戦投入する気まんまんで家で角度調整などするためにHX-A1H赤外線モードでプレビューしながら繋いでみると、アレ、なんか暗いぞ…。
人間の目には赤い光が壁などに反射し明るく見えるんですが、HX-A1Hのプレビューでは明らかに暗く、今使ってる5Wタイプの方が倍くらいは明るい。
そこそこ満足行く出来なのに、まさかの使う前にお蔵入り確定/(^o^)\





でも悔しいので同じお店から850nm、940nmの10Wタイプも買ってみました。
チップ自体は良さそうだったので。

730nm、850nm、940nmをPanasonic HX-A1H赤外線モードで見比べてみると、HX-A1Hの赤外線フィルタでは850nmが一番明るく映る事が判明。
厳密には全て同じ出力ではないので(4.5~7vの間)、全く同じ消費電力=出力ではないんですが、まぁ大体同じシリーズということで。
というわけで、850nmに換装して実戦投入。





おおお、録画した映像が明らかに明るい!
ヘッドライトなしで足元がここまで映るなら良いのでは。
集光レンズを使用していないのでスポット範囲がなく、画面全体が均一の明るさ。
それでこの光量なら結構良いのでは(実際は人間の目だと真っ暗です)。





ナイトウェーディングの場合、今まではバットガイドあたりまでしか見えませんでしたが、角度によっては3番ガイドあたりまでは映ります。
このサイズだとわからないか(;´∀`)
海は赤色が吸収されてしまうようなので相変わらず真っ暗です。





20mくらいなら魚のエラ洗いも映るくらいで、手前ではヘッドライトなしでも魚の姿がわかるくらいになりました。
ルアーチェンジなどのシーンは結構綺麗に映っていてびっくりするレベル。
またキャッチ時にヘッドライトを炊くと、全体の光量が上がったため低ノイズとなり、今までより2ランクくらい上の画質に。

問題は電力消費がかなり高めなので、10000mAhレベルのUSBバッテリーでないと結構キツイかも。
私の使い方ではHX-A1H+この850nm赤外線ライトをcheero Power Plus2(10400mAh)に繋いで使っていますが、たぶん4~5時間くらいが限界かなー。

なお、排熱の方は外気温9度くらいでは大丈夫でした。
削り出したアルミ&後付ヒートシンクともに同じくらいの温度だったので、グリスによる熱伝導はきちんと行われている模様。
ただ真夏に使うと50度近くになっちゃうかも。




というわけで、かなり長かった赤外線ライトの旅もコレにて終了。
これ以上ウェアラブル状態で使い勝手を維持しつつ~ってのは、釣りのナイトゲームでは正直現実的ではないです。


あなたにおススメの記事
関連記事