マグシールドベアリングの交換

2024年02月10日 15:29


ダイワのマグシールドベアリング(ダイワ公式)はシールドベアリングの中に磁性流体オイルを入れた耐水性に優れたベアリングです。
磁性流体オイルを保持するための磁石が必要なため、既存の規格品ベアリングとは異なり、1mm厚くなります。
そのためマグシールドベアリングを規格品ベアリングに交換しようとしても、厚みの1mm差でガタが出てしまう。





そんなわけで、厚み1mmのポリプロピレンからワッシャーを削り出しました(左)。
精度出すならアルミや他のプラスチックのが良いんですが、オイルと接するので耐薬品性に優れて軽く錆びないポリプロピレンにしました。
ダイソーで売ってる結構でっかい板状のポリプロピレンを使用しました。





スティーズAのマグシールドベアリングをセラミックベアリングに変更してみます。
スティーズAのマグシールドベアリングはメカニカルブレーキの部分に入っていて、内径5mm、外径9mm、厚み4mmのサイズです。
規格品ベアリングとしては、内径5mm、外径9mm、厚み3mmとなるので、そのまま入れると厚みが足りず、ベアリング内径にあるカラーが飛び出す形になります。
またこのまま組み付けすると、ガタが出て、ベアリングを保持するための細い針金のリングが外れてしまう可能性があります。





そこで削り出した厚み1mmのポリプロピレンワッシャーを入れます。
内径にだいぶ余裕があるように見えますが、ギチギチに詰めてしまうとベアリング内径の軸にワッシャーが当たって抵抗となってしまい、ベアリングの意味がなくなってしまうのであえてこのサイズにしています。
ワッシャーサイズは内径6.5mm、外径8.9mmにしています。





元のワッシャーとリングを装着してマグシールドベアリングをセラミックベアリングに交換完了。

このスティーズAは、ぼろっっっぼろの状態を知り合いのT氏に頂き、アレコレ手を加えまくって復活させたもので、このマグシールドベアリングも完全に固着して1mm足りとも回らない状態でした。
パーツクリーナーに漬けながらグリグリ回して錆と磁性流体オイルを吐き出させ、オイルを塗布して使っていたんですが、回転は良いとは言えず。
それをセラミックベアリングに変更したので、その他のベアリングもほぼセラミックベアリング化していたのも相まって、回転がさらに軽くなりました。
錆と無縁になって、さらに回転も良くなり、メンテナンス性も大幅アップと、私にはすごーーーーく嬉しいカスタム。

そんなわけで、ワッシャー用意すればマグシールドベアリングは交換可能です。


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