タモが抜けたので改造

2019年10月22日 12:04

まずはこいつを見てくれ、こいつをどう思う。
というわけで、シーバス取り込もうと思ったらタモが抜けました(;´Д`)
この直前に70cmくらいのを取り込んだ際、タモ柄の繋ぎ目1本分が戻らず伸ばしたままになっており、どうやらそこが思った以上に問題だったようでこのランカーの取り込みですっぽ抜けた…。
動画の通り抜けた部分から先は回収出来たので、海を汚さずに良かった。





家に帰ってから原因を調べてみることに。
伸縮タモ柄はすべてがテーパ形状で斜めになっていて、末端と先端がクサビのようになって抜けない構造になっています。
4本目の末端が割れて、3本目の先端が潜り込むように割り込んでしまっていました。
これでは4本目末端が5本目先端でクサビ固定出来ないので、4本目からすっぽ抜けてしまいます。

よくタモが収縮せずにガンガン打ち込むように戻す方もいますが、あれは劣化したタモでやっちゃダメな場合があるって事ですね。
このタモ柄も10年ほどは使っていたはずなのでしょうがないかなー。





このタモ柄は4mあり、実はテトラ帯で使うにはちょっと長く、堤防上からやるには短い。
だもんで1.8~2.4mくらいの欲しいなー。と思っていたので、割り切って短くしちゃいましょう!

まずは先端のネジ部分をろうそくで炙って熱し、エポキシ接着剤を溶かして抜き取ります。
いい感じで熱を入れれば、接着剤がぐにょぐにょとなるので抜くことが出来ます。
ロッドのトップガイドを抜くときと同じ方法です。





ウェーディングで使っているタモ柄は1mちょいに短く改造したモノなんですが、このときはホムセンでネジ穴部分だけ買ってきて、タモ柄の内径との隙間はエポキシ接着剤を少しずつ流して埋めました。
強度は高いんですが徐々に流し込むのがとても面倒。
今回はFusion360と3Dプリンターでスペーサーを作ってみます。

まずFusion360でモデリング。
エポキシ接着剤で接着するので、接着面積を増やすために溝的なものを作りました。
ネジ的な加工でも良かったんですが、今回はローレット風で。





3DプリンターのAdventurer3で出力。
私が使っているCNC3020だとこういう長い円柱状のモノの加工はワークスペース的にとても難しく大変なので、こういうのは3Dプリンターの方が圧倒的に楽です。





接着してよし完成!と思ったのも束の間、大きなミスが発覚。
タモ柄内径とのキャップ的な止め部分を考えていなかったため、柄ではなく網の方を持ってしまうとタモ柄がシュルルルルーと展開してしまう。
熱入れて取り外すのも良いんだけど、作り直しは面倒だぞ…壊れるまではこのままにしたい。
というわけで、元々あったゴムキャップの内径を削って太さをあわせ、ゴム系接着剤で接着。
キャップにすることに。





後付となるので筋割を入れて取り付けます。





キャップにしては、ちょっと窮屈かなぁ。
ちょっと手で引っ張らないと展開はしないけど、キャップの役割は果たしている。





なわけで、無事に2mくらいのタモ柄に変身。
私の使い方だとテトラ帯はこれくらいの長さがベスト(だと思う)。
あとは実際に使ってみて、ダメそうならタモ柄買い直しかな。


よく折れたタモ柄なんかを現地放置したりする方がいますが、必ず持って帰りましょう。
地域によってはカーボンを廃棄するのはめちゃくちゃ大変みたいですが、少なくともおらが街の浦安は燃やせるゴミで捨てられます。
またDIYが好きな方ならこんな風に短く作り直すのも良いですし、素材として他に使うにも結構便利な素材です。
どうせゴミになるなら…と割り切って遊んでみるのも面白いですよ。


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