13セルテート自作ラインローラーパーツ

2019年04月13日 21:46


ちょっと前のログで13セルテートのマグシールドがダメダメでラインローラーぶっ壊したというのを書きました。
で、マグシールドラインローラー詳細仕様というのも書きました。
これらをまとめた事により、13セルテートのマグシールドラインローラーの詳細な構造や寸法を出したので、使えないマグシールドラインローラーとはおさらばし、完全なマグシールドレスによる軽さ重視のラインローラーに変えちゃおう!と必要パーツを自作してみることに。
画像のようにサビサビで使う気になれないしね(;´Д`)





まずはいつものようにFusion360でモデリング。

自作するのはマグオイルを留めているローターマグカラーA、Bの2つ(最初の写真の金色のパーツ)
マグシールドラインローラーの回転が渋いのは、マグオイルのオイルとしての性能が微妙という他に、このローターマグカラーの磁石の磁力が強く、ベアリングに負荷が掛かってしまっているものと推測が出来る。
磁力は一定以上の熱を加えるとなくなるらしいけど、このパーツそのものを作ってしまおうと。

なおベアリングは外径7mm、内径4mm、厚み2mmの規格通りのものなのでミネベアのベアリングに入れ替え。





CNCでアルミから削り出しました。
ベール側のローターマグカラーB(右)は片面だけの切削で行けるから、そんなに難しくない。
問題はローターマグカラーA(左)の方で、アームレバー側は0.33mm、ベアリング側は0.23mmくらいの凹みがある。
両面切削はズレる可能性がかなり高いので、治具を作ったりして削り出しました。
結構大変だった…。





本家(上)
自作(下)
10セルテートまでのラインローラーはベアリングをゴムキャップで守っており、実はあんまり精度がよくない。
そのため、ラインローラーのネジ止めを強くしすぎると回転が渋くなり、弱くすると回転性能は上がるんだけどネジが緩んで取れやすくなる。
12イグジスト以降はこのベアリングを守るゴムキャップをマグシールドに置き換え、そのマグオイルを保持しているローターマグカラーが金属のため、精度が大幅に上昇。
ネジを強く締め込んでも回転が渋くなることもないし、ラインローラー自体の左右の遊びもほとんどない。





マグシールドラインローラーが錆びて、ネジが外れずに切れちゃった事がそもそもの発端。
このラインローラーのネジはオフィシャルで買うと1本200円くらいする。
それならM2.5の他のネジ買ってちょうどいいサイズにカットした方がお得じゃん!と、良い感じそうなM2.5 x 8のネジをカット。
ついでに買ったM2.5のダイスで断面を整えて…。
1本だけだとオフィシャルの買った方が安いけど、他でも使えるし!(;´∀`)





組み込み。
結構精度出したので、問題なくいけました。





マグシールド以下の防水性能でノーガードに近くなっちゃったけど、メンテナンス性は抜群に向上。
あとは回転性能もめちゃくちゃにアップ。
ものすんげー回る(;´∀`)


というわけで、無事13セルテートのぶっ壊れたラインローラーを自作パーツ込みで復活させることに成功。
こんなパーツを自作してるのなんてたぶん私くらいだと思うけど、おかげで抜群に軽いラインローラーになったぜ!ひゃっはー!


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