自作ルアー治具

2017年12月22日 19:51


自作ルアーを作っていて、あったら便利なのになー。という治具(じぐ)を作ってみました。
治具というのはモノを作るときのガイドみたいなもので、仕上がりを均一に近づけたり、作る上で便利になったりする工具的なものの総称です。





まず私の自作ルアーのラインアイ、フックアイ(ルアーから飛び出ている輪っか状の針金の事です)を固定するための2mmプラ棒を綺麗にカットするための治具。
今まではプラ棒にカッターを当てながらコロコロ転がし、精密ラジオペンチで折っていたんですが、これだと断面が斜めになってたり、長さを整えるのが結構しんどい。
そこでφ10mmのアクリル棒に使っている2mmプラ棒がギリギリ入る穴をCNCで開け、アクリル棒をガイドにしてカッターの刃を入れる事に。
これなら断面が垂直にしやすく、長さもカット前にノギスで簡単に調整出来ます。





次に見づらいですが、内部重心移動の筒のストローを綺麗にカットするための治具。
私の重心移動システムは円柱状のオモリをストロー内部に入れて動かすシステムなんですが、このストローをハサミでカットしても断面が斜めになりやすい。
ストロー末端には、CNCで0.75mm厚プラスチック板から段差を付けて削り出したものをピタっとはめ込んで接着するんですが、ストロー末端が斜めになっていると傾いてしまう。
そこでストロー内部にギチっと詰め込む程度の筒を作り、これを卓上フライスのチャックで掴んでデザインナイフでストローをカットします。
断面がほぼストレートになるので傾きが抑えられます。

旋盤を持っていないので作るの大変だった…。





上記のストローを使った重心移動システムを作る際、末端を接着する作業が入るわけですが、これがまた一苦労。
倒れちゃったり、ずれちゃったり…。
そこでストローが良い感じに固定して立てられる治具を製作。
これで接着が楽に。





この治具、中華通販で買ってみた面取りカッターを使って、CNCで面取りにもチャレンジしてみました。
R加工された角にもきちんと面取りが入れられ綺麗で便利。





さて、自作ルアーの接着と言えば、2枚開きにしたルアー自体の接着があります。
今まではクリップなんかで止めて接着固定待ちしていたんですが、これが結構ズレたりします。
そこで金型のような治具を作っちゃいましょう。
角まではエンドミルが入らないので、余分に穴をあけるようなモデリングデータにしています。





ガイドとなる5mmプラ棒を4箇所に入れられるようにし、出来る限りズレを減らします。





アクリルから削り出したんですが、透明なので状態が見えやすく良い感じ。





いざ接着。
なおこの後、中央付近はバイスでいいか。とバイスで固定しました。
最初にある程度、内部からあふれだす接着剤を取り除く必要がありますが、結果は上々。
問題は量産しない限りあんま必要ないよね。って事くらいですかね(;´∀`)


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