セラミックベアリング化その後…。

2024年02月06日 19:43


以前の記事で

 2023/11/22

で使用しているベイトリールをセラミックベアリング化したわけですが、暫く使用しての後日談を。





感触がかなり良かったので、スプールもセラミックベアリング化してみました。
セラミックベアリング化の恩恵は大きく考えると2つ。

1.回転性能の向上
2.錆レス

その他にも軽量化や磁力の発生を抑えるなどもありますが、セラミックベアリングをリールに入れたい!って方はこの2つがメインではなかろうかと。
スプールにセラミックベアリングを入れる場合、どちらにもとても有効だと思うわけですが、SVスプールより効果がわかりやすいマグZスプールにまずはインストールしてみました。

基本的にベアリングというのは球のサイズが小さいほど回転が軽くなりますが、負荷や耐久性が下がります。
マグZスプールのベアリングは、SVスプールのベアリングより一回り大きいベアリングが使用されており、回転が渋いのです。
SVは小さなベアリングにガワを被せて外径を大きくしているので、セラミックベアリングでなくてもギュンギュン回ります。

というわけで、まずはマグZスプールのセラミックベアリング化です。

※余談
ダイワにはHLCというスプールがありますが、これはマグZとSVの間の子みたいな感じで、ブレーキはマグZ寄り、ベアリングはSVと同じです。
なので、よく回るマグZと言い換えても大きな語弊はないと思います。





合わせてブレーキ蓋側のベアリングもセラミックベアリング化。
こちらはSVスプールと同じベアリング径なのでよく回るため、セラミックベアリング化する必要はないと思うんですが、試しに入れてみました。

まずは回転性能をフルに発揮したいので、ドライ状態のセラミックベアリングです。
見せてもらおうか!セラミックベアリングの性能とやらを!と現地について1投目
「あ、これはアカン」
となりました。
投げた瞬間ギャギィィィィィィ!!!!と爆音で唸りを上げるスプール。
普段のオイル入れたベアリングの音が1とすると、コレは100以上な感じで、リール壊れた!?ってレベルの音です。
それどころかナイトゲームの静まり返ったコンディションでは、お隣さんと50m以上離れてても聞こえちゃってるんじゃないか?という音で、性能云々の前に恥ずかしさのあまり私が耐えられない。
あまりのうるささにこの釣行では、投げた瞬間、手でリールを覆いかぶせるようにしました…とほほ…。





家に帰ってコレではアカンとダイワのBB用オイルスプレー(アマゾンリンク)をセラミックベアリングに塗布。
このオイルは軽さと耐久性のバランスが非常に良くて、スプールベアリングに差すには限りなく正解に近くてお気に入りです。

合わせて本体側のベアリングにもドライ系オイルを塗布。
完全ドライ状態のセラミックベアリングは巻きの軽さは超が付くほど素晴らしかったんですが、使用後にセラミックベアリングに水を数滴差しても塩噛みには勝てず。
音鳴りもそれなりにあるので、この辺の妥協点としてはドライ系オイルの塗布がベターではなかろうか。





で、テスト釣行というより、新しいロッドを買ったのもあり、キャスト練習。
スプールベアリングにオイルを差したことにより、爆音で唸りを上げたスプールは、ある程度抑え気味に。
それでも普通のベアリングの10倍くらいの音鳴りな感じがします。
個人的にはギリギリ許容範囲内かなぁーと言ったところ。
回転性能はかなり素晴らしく、今までブレーキ4安定、ブレーキ3はラインが浮いてほどほどにバックラしたのが、ブレーキ3でライン浮かずに安定するようになり飛距離もめっちゃ伸びました。これはロッドの差もあるかも。

本体側のドライ系オイル塗布も効果があり、音鳴りの減少と共に塩噛みの防止にも一定の効果あり。
というわけで、私の実証としては完全ドライ状態のセラミックベアリング化はソルト使用だとちと厳しかった。
でも錆レスや回転性能の向上は大きなアドバンテージなので、よく使うリールならオイル塗布して入れても良いかなーと言ったところです。





そんなわけで、知り合いの月下美人AIRにもドライ系オイルを差してセラミックベアリング化。





ヨシ!





月下美人AIRはもちろんアジング向けなので海水対応なんですが、上位機種なのに、メカニカルブレーキのベアリングがマグシールドベアリングじゃない。
ここはメカニカルブレーキのノブを開けないと海水が溜まって100%塩噛み&錆びるところなので、ここにマグシールドベアリングを入れるというのがダイワの海水対応ベイトリール上位機種のセオリー。
月下美人AIRはアルファスAIRの亜種なので、アルファスAIRにマグシールドベアリングが入っていないから…はさすがに片手落ちなんじゃない?ダイワさん。
マグシールドベアリングにすると普通のベアリングと比べて厚みが増すので、ドライブギア側蓋の設計を変更する必要があって、金型とか作り直しになっちゃうでしょ!というのはわかるけどさぁ、月下美人AIRは結構上位機種に当たるわけで、ダイワさんよー、これはモノづくりとしては褒められないなぁ。
私はそのまま5x9x3の規定のベアリングに変更出来るからむしろ嬉しい!となるけど、たぶんダイワの海水対応ベイトリールとして買ってる人の9割以上はマグシールドベアリング入ってるから!って思ってるだろうし、誠実にユーザーを見てモノ作って欲しいゾ。
でも月下美人AIRはフィネス用ベイトリールとしてはとても良い機種ですよ!


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