自作ルアー:アクリル削り出しに挑戦で早速入魂

2016年10月30日 02:58


CNCを使い始めてからの私の自作ルアー素材は、バルサ材か5mm厚のポリプロピレン樹脂だったのですが、この度8~15mm厚のアクリル端材を格安で購入出来ました。
10kgほどあるようで、ホムセンでこれだけのアクリルを買おうとすると10万くらいはかかるかも…。
それを3000円以下で買えました(゚∀゚)





5mm厚ポリプロピレンの場合、2枚開きで合わせると幅10mmのルアーとなるため、市販品と比べてだいぶ薄いです。
これでは浮力を得づらく、さらに内部設計が超ピーキー。
浮力が少ないということは泳ぎづらく、さらにポリプロピレンは難接着材とあって色々大変でした。
またポリプロピレンは切削性があまり良くなく、写真のように切れが悪いです。
サーフェイス処理も大変…。

それに比べ、アクリルは切削性がかなり良い。
ただ若干溶けやすく、設定がちょこっと難しい。
でもクリアなアクリルは透明度もひじょーに高く、とても綺麗です。





せっかく分厚い素材が入手出来た事なので、ここは市販品のような幅14~16mmくらいと、今までの私の自作ルアーと比べて太いルアーを作ってみたい!
というわけで、普段は超ピーキーな極薄な肉厚で作っていましたが、今回は市販品レベルの1.2mmほどの厚みを持たせた設計にしてみます。
自分比で太いルアーだからこそ出来る設計です。





ついでに今回はより市販品っぽい出来を目指してみよう。と、ラインアイ、フックアイをエイト環という8の字のステンレス線に挑戦。
エイト環さえ統一クオリティなら、切削精度が高いアクリルなら使えるはず。
さすがに市販品みたいなエイト環は作れませんが「まーこんなもんならいいでしょ」クオリティには出来た(;´∀`)
ちなみにこのエイト環のみを販売しているところもあるみたい。





CAMで切削パスを作った後、まずは内部を切削。
おおおおお、切削性良く、PCのディスプレイとほぼ同じものが出来たと言える!
でもエイト環の部分は、ちょっと深く設定しすぎた(;´∀`)





続いて裏返して表面部分を切削。
クリア素材で切削性が良いと、なんだか市販品のプロトタイプみたいでグッと来ますね!(゚∀゚)





今回はアクリルということで、アクリル専用のアクリサンデーという溶剤系接着材を使用してみました。
溶剤系ということで、接着部分が溶けてくっつく感じです。
でもこのアクリサンデー、粘度が低すぎ&揮発性が高すぎて、ルアーの2枚開きを接着するには向かないかな…。
接着があまりにもムズい。
これならエポキシで良かったかも。

なお、裏返して切削する際、0.1~0.2mmほどクランプがズレていたようで、ピッタリにならず(;´Д`)
捨て板に一工夫加えてクランプしないとダメだなぁ。
表裏切削する際、ズレ防止の簡単で良い解決策が未だ浮かばず…。
4軸CNCならなぁー。





テストということで目は作ったけど未塗装で。
ほんとはコーティングなしでも行けると思いますが、アクリル接着材の封がちょっと不安だったので、セルロースセメントに2回どぶ漬け。
#6フックと2号スプリットリングで10gほど。
お風呂スイムチェックでは超スローシンキングだったので、海ではサスペンド~超スローフローティング。
シンキングになるかなぁ。と予想していたんですが、市販品クラスのデブっぷりだとかなり浮力ありますね。





にゅ、入魂!(小っ
この他にも2バラし、1ショートバイトと結構反応あり。
キャスト性能も爆風の中でも使えるくらい。
でもキャストに関しては、デイで見てみないことには詳細不明。

この自作ルアーのコンセプトは、ホームウェーディングの干潮間際のシャローでも適当に投げて巻けて泳ぐルアー。
サイレントアサシン80Sよりもうちょっと泳ぎをおとなしく、さらにシャローを引けるみたいな。

実際に使用してみると、水深80~100cmくらいでもロッドを水面と水平にして巻いても底擦らない感じでした。
これならロッドを多少立てれば、どの水深でも問題なく行けそう。
またお風呂スイムテストからの予想通り、サスペンド~超スローフローティング。
シャローだと超有効で嬉しいヾ(*´∀`*)ノ




アクリルルアー、かなり使えそうなので、今後の主力素材はアクリルかなー。
浮力的には今のところバルサが圧倒的なんですが、バルサは接着した後のコーティングが大変で…。
多くのルアーメーカーが使用しているABSが格安で買えれば良いんですが、ABS板を買うと市販ルアーを買った方が安いという(;´∀`)
楽しみが増えましたヽ(´ー`)ノ


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